食卓のスペイン 『3』 バルセロナのシーフード

総合 連載 1992.03.30 7356号 5面

4月から万博が開かれるバルセロナは、北東部・カタルーニアの首都である。欧州でも最古の料理書を引き継ぐ、カタラン(カタルーニヤ人)は真の美食家だ。北はフランスとの国境・ピレネー山脈、東は地中海の長い海岸線を抱えて、海の幸、農場や果樹園、野や山の野鳥獣など、食材が極めて豊富だ。「獲れる時が美味いとき」を信条とする大食家の国として知られ、コミダ(最も重い二時半ごろの昼食)のあと、カタランが昼寝をするのも当然と、他の地方の人々からいわれている。 冷凍食品になれ

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