伊藤忠食品、酒類の味を“見える化” 売場提案に活用

卸・商社 展示会 2019.06.14 11892号 01面
この取組みは東京国際フォーラムで11~12日に開催した総合展示会「FOOD WAVE 2019 TOKYO」で紹介した

この取組みは東京国際フォーラムで11~12日に開催した総合展示会「FOOD WAVE 2019 TOKYO」で紹介した

伊藤忠食品がワインや日本酒を選びやすくする売場提案を始める。甘みや苦味などを測れる味覚センサーの機能を基に、タブレット端末で商品の味わいを“見える化”し、消費者が好みの1本を見つけやすくする。端末は9月ごろをめどに小売店頭に順次導入する予定。ラベルだけでは難しかった商品選びを助ける狙い。

酒類総合情報センターとSAKELAVOが組み、専用アプリを開発した。約4000種のワインと日本酒を分析し、味わいを数値化。消費者が好みの味わいを探す際の目安となる「基準の酒」を造った。赤・白ワイン(各フランス産)と日本酒の計3種。これを試飲した印象から端末上で最適な商品を検索する仕組みで、すべての消費者が同じ基準で商品を探せるようにした。

赤ワインの場合、端末上には「辛口」「甘口」「軽やか」「濃厚でコクがある」といった形で、味わいのエリアごとに分けられたマップが表示される。基準の酒を飲んだ印象から好みの味わいエリアをタッチすると、実際に売場で販売されている商品とひも付けて表示される。価格などの細かい商品情報や棚位置も分かる仕組み。=関連記事2面(岡朋弘)

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