旭食品、「ドライブスルー魚屋」「おうちdeマルシェ」を事業展開 冷凍魚を消費者へ直販

卸・商社 ニュース 2020.05.13 12050号 02面

 旭食品の業務用卸、かいせい物産(東京中央区)は新型コロナウイルス対応の三密を避けた業務用冷凍魚の消費者直販「ドライブスルー魚屋」=写真=と「おうちdeマルシェ」の二つの事業展開を始めた。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の飲食店の休業で、業務用の魚類、野菜をはじめ生鮮品および食材の販売が低迷し生産者も影響を受けているが、その販売ルートとして増加している家庭内需要向けの消費者直販のシステムを子会社のかいせい物産が展開を始めた。

 「ドライブスルー魚屋」はドライブスルー八百屋を展開しているフードサプライの協力で本社近くで9日に開設した。「漁師応援干物セット」「中とろマグロセット」(いずれも5000円など)をはじめ、冷凍魚の保冷箱入りセットを用意、消費者からネットで申し込みを受け、ドライブスルー方式で商品の受け渡しをするシステム。9日は予約を入れて500セットを売り切った。

 次回は12、14、16日に開催(午前10~午後5時)予定で、その次の週も毎日ではないが開催が決定しており、「反響が大きく当社の千葉、横浜、大阪、富山の各拠点での展開を考えている。業務用市場の回復には時間がかかると思われるので緊急事態宣言の終了後も展開していきたい。フードロスを避け、生産者の販売の安定化に結びつけば」(宮崎成人社長)としている。

 また「おうちdeマルシェ」はシステムジュウヨン(大阪市)が展開しているママイクコ・オンラインモール内に生産者応援企画「おうちdeマルシェ」を共同で5月初めにスタート。冷凍魚の消費者向け通信販売を行っている。(大居政光)

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