働く母親向けサイト「たべぷろ」 夕食作りにもコロナ禍影響 時短より栄養バランス重視

総合 統計・分析 2020.09.25 12120号 01面

 コロナ禍が経済面で大きな打撃を与えている中、「外出自粛による食生活への影響」も顕著だ。日本食糧新聞社が運営する働く母親向けメニュー提案サイト「たべぷろ」では全国の働く母親100人に新型コロナウイルスの影響に関するアンケートを実施。夕食作りで最も重視するようになったことの1位は「栄養バランス」だった。従来は時短・簡便といった点が最も重視さる傾向にあったが、長引く自粛生活により意識に変化が見てとれる。

 アンケート結果から、免疫力を高めるためだけでなく、子どものために栄養バランスに気を付けているほか、コロナ太り解消のために家族の食事に気遣っているという意見もあった。なお2位は「食材の調達方法」、3位は「節約」と続いた。

 7月に読者投票を実施した働く母親向けベストレシピ「たべぷろ大賞」では、節約術や時短のコツなど、働くママにとって役立つ夕飯レシピに支持が集まった。大賞は、比較的に廉価な「豚こま肉」と、ビタミンB1の吸収を助ける働きも持つ人気常備菜の「玉ネギ」を使ったレシピが選ばれた。今回の投票は、特に新型コロナの影響を大きく受けた結果であったと見てとれる。

 こうした傾向は今後どう変化するのか。新しい生活様式を実践し始めた消費者は、食材調達にネットスーパーといった宅配サービスも大いに利用しているようだ。一方で以前の日常が戻りつつもあり、今後の働く母親らの夕食作りに関する動向を注視したい。=関連記事2面(貞苅江梨子)

 ▽参照サイト=新型コロナの影響で働くママが夕食作りに重視していること1位は栄養バランス【たべぷろアンケート】(たべぷろ)https://tabepro.jp/83796

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