アルファー食品、「安心米」シリーズ アレルギー対応へ全品リニューアル

農産加工 ニュース 2019.05.31 11885号 08面

アルファー食品は7月1日、常温で長期保存可能な「安心米」シリーズ全品を、特定原材料等27品目不使用商品に変更するとともに、この点を前面に打ち出したパッケージ=写真=に変更。食物アレルギー罹患(りかん)者数は増加傾向にあり、対象者に向けた食事だけでなく、いざという時、誰もが安心して食べられる食事の備蓄への関心の高まりに対応した。

今回、アルファ化米イコール災害時用というイメージの払拭(ふっしょく)を狙い、お茶わんに盛り付けたパッケージデザインを採用。機能面をアイコンでしっかり伝えると同時に、おいしさも伝わるパッケージに生まれ変わった。

使い勝手にも考慮し、開け口・チャックの位置を現行品から10mm低くすることで、より作りやすく、食べやすくなった。

同シリーズのラインアップは全14品で、白ご飯や味付けご飯、ピラフ、おこわ、おかゆ、おこげ、ぜんざいなど豊富なラインアップとなっている。

「白がゆ」「梅がゆ」は加水量の加減で、おかゆと軟飯の2通りの食べ方が可能。「おこげ」シリーズは、国産もち米をひとくちサイズにして揚げたサクサク食感のおこげと調味粉末またはぜんざいがセットされ、非常食としてはもちろん、普段のおやつやおつまみ、アウトドア時にも楽しめる一品。

用途は災害用非常食ほか、ご飯を炊き忘れた時など普段使い、アウトドアや旅行、食物アレルギーを持つ子どもの外食や行楽地での食事など、多様なシチュエーションを提案。災害時に備え、日頃から食べる機会を設け、好みの味を知っておくことが重要ととらえる。

同シリーズは、国産米を100%使用。お湯または水を注ぐだけで食べることができるアルファ化米だ。袋が容器となり、スプーンが入っているため、食器の準備も不要で、アレルギー物質の混入もない。軽量・コンパクトで携帯にも向き、お湯や水を注いでも倒れにくいので、アウトドアや旅行の友に最適だ。

シリーズ全品は、日本災害学会認証商品で、被災・避難生活を支えるために、必要な条件を備え、災害発生時の食事における健康二次災害の発生防止に努めている。うち一部アイテムはハラール認証を取得し、世界的な人口の流動化に伴い、イスラム教徒にも対応している。(佐藤路登世)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介