「フードストアソリューションズフェア」開催 地方創生に貢献 実利性高い商談機会を創出

総合 展示会 2021.12.06 12333号 01面
開会式参加者の集合写真

開会式参加者の集合写真

 「食は文化 おいしい出会い」をテーマに「第4回フードストアソリューションズフェア2021」が2~3日、大阪市住之江区のインテックス大阪1、2号館で開催された。主催は日本食糧新聞社で、共催は離島振興地方創生協会。関西・四国を代表する有力小売企業18社による同フェア運営委員会が副主催を務めた。新たな販路開拓を目指す生産者や企業・団体365社が525小間を形成。消費ニーズに応え差別化を図る小売企業と結び付ける実利性の高い商談機会を創出され、地方創生への貢献を目指し開催された。わが国では収束しつつあるものの、世界的にはコロナ禍の猛威にさらされる中、会場では、感染拡大を防止する各種ガイドラインを順守し、万全な安全・安心対策が施された。

 展示エリアには、伝統食材やエリア農林水産物を活用した魅力ある地方食材が集結、試食やサンプル配布などを通じ強力にアピールした。主催者企画コーナーでは、凸版印刷協力の下、初企画となる「南おおさかの魅力発見コーナー」が設けられ、大阪泉州地域と藤井寺市の食の魅力を発信。DX技術を活用し漁港と中継しバーチャル漁港体験が味わえるとして注目を集めた。

 開会に当たり、今野正義日本食糧新聞社代表取締役会長CEOや大坪正人農林水産省近畿農政局長、千野和利離島振興地方創生協会理事長ら、同フェア運営委員会の有力小売企業代表者が集結し開会式が行われた。主催者を代表し今野会長CEOは「2度の延期を経て開催がかない、感無量。地域名産品とバイヤーさまが出会い、交流の場として機能し、変革直撃の最中、挑戦課題に寄り添い、この会場から新たな価値創造が芽吹き、ピンチがチャンスとなることを祈念する」とあいさつした。

 大坪局長は「地方には素晴らしい銘品があり、多くの人に届ける商談の場を提供する同フェアに期待している。一方、ゼロエミッションなどSDGsを推進する食品や農林水産物事業者の販路拡大を応援し、ムーブメントの支援となりますように」と祝辞を述べた。千野理事長は「1次産業の衰退と6次産業化の課題を痛切に感じている。そこで同フェアは、生産者と消費者との間の情報交流による地方創生というコンセプトを貫きたい」と開会宣言した。(佐藤路登世)

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