ワイン特集2018.08.20 11749号 05面
「ワイン離れ」RTDへ流出 低価格化で多様性乏しく 日欧EPAに期待と懸念

実を結ぶワイン用ブドウ
国内ワイン市場が伸び悩んでいる。ワイン飲用者が手軽に酔えて食事とも合う缶チューハイなどのRTD(レディー・トゥ・ドリンク)へと流出する「ワイン離れ」が起きているもようだ。1本500円前後のチリ産をけん引役に市場は拡大してきたが、ワイン本来の価値である産地や品種、物語性といった「多様性」が失われたと指摘する声が多い。19年に予定される欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)が発効すれば輸入ワインの関税が撤廃される。消費が増加する期待がある半面、低価格競争が激化する懸念もある・・・
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