日本海水、22年度下期早々に業務用塩値上げへ 原燃料価格は危機的水準
国内製塩最大手の日本海水は22年度下期早々に、食品加工などに使われる業務用塩で値上げを実施する。製塩工程で欠かせないボイラー燃料に使う石炭をはじめ、原燃料価格のさらなる高騰は急激な円安も相まってこれまでに経験したことのない危機的水準に達しており、現在の価格体系では安定供給が困難になると判断したため。燃料・物流コストや包装資材の高騰による21年11月の価格改定表明後も社内合理化など徹底したコスト削減を図っているが、自助努力の範囲を超過している非常事態が続いている。
