岡山市産業観光局、「桃太郎ジビエ」と地酒のペアリングを提案

暁の野上雄一代表(右)と安信政裕顧問

暁の野上雄一代表(右)と安信政裕顧問

 岡山市産業観光局は10月29日に彩食絢美(東京都渋谷区)で、岡山県産ジビエ(野生鳥獣肉)を精肉・生産販売する暁の野上雄一代表を招き、「桃太郎ジビエ」と地酒のペアリングを提案した。

 野上代表は「ジビエを通じて命ある食材に感謝し、自然と共存する世の中を目指したい」と述べ、桃太郎ジビエのイノシシ肉を使用したすき焼き、生ハム、肉味噌ごはん、ハンバーグ、ステーキなどを岡山県産のビール、日本酒、ワインと合わせて披露した。

 桃太郎ジビエは、生け捕りした状態から自社加工所で血抜き・加工・熟成製造することで、鮮度を保ち臭みのない品質が特徴。暁では独自の捕獲通知装置とクラウドシステムを開発し、いつでもスマートフォンやパソコンで捕獲情報を入手できる仕組みを構築している。また、衛生管理やトレーサビリティーなど食肉処理施設を国が認定する「国産ジビエ認証」も取得予定。自社加工所では温度・湿度・細菌管理や熟成方法を徹底し、自社加工・流通・販売することで独自のバリューチェーンを構築している。

 同社の安信政裕顧問によると、イノシシ肉は鉄分やビタミンを豊富に含み、脂肪燃焼に良いとされるカルニチン、抗酸化作用・疲労回復作用で注目されるアンセリンなどを多く含む。安信氏は「今後は低脂質でヘルシーな肉というキーワードを打ち出し、女性層をターゲットにした販促も期待したい」と語った。(内田美帆)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら