3月全国SC売上高、過去最大の下落

小売 統計・分析 2020.04.29 12045号 12面

日本ショッピングセンター協会によると、3月の既存479施設の売上高は前年同月比28.0%減と統計を確認できる98年1月以降、最大の下落だった。新型コロナウイルスの影響による外出の自粛で来店客が減ったほか、営業時間の短縮や臨時休館、一部テナントの休業などで大幅なマイナスを記録した。

特にテナントが同30.7%減と大きく落ち込み、食品などを扱うキーテナントは同16.3%減にとどめた。

立地別では中心地域が同34.0%減、そのうち大都市同37.8%減、中都市同25.5%減で、周辺地域は同25.0%減だった。地域別では全9地域が前年を下回り、各地域で20~30%ほどの下落で、とりわけ北海道は同45.2%減と最も下落幅が大きかった。キーテナントの業態別の売上高伸長率は食品スーパーが同15.1%減、総合スーパーは同21.4%減だった。

同協会によると「業種ごとでは食品は底堅かったが、すべての業種が先月より不振との回答が増え、中でもレストランやフードコートなどの飲食などサービス業が不振という回答が多かった」と指摘する。

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