外食レストラン新聞
Twitter
Facebook

外食経営に役立つブックレビュー

私のアメリカ 家庭料理

2015/04/06日付 433号14面

このエントリーをはてなブックマークに追加
印刷用 印刷用
私のアメリカ 家庭料理
私のアメリカ 家庭料理
長島亜希子著
文化出版局刊行
A5版/127ページ/1,300円(税別)
1991年4月28日(第1刷)発行
あの長嶋茂雄氏の奥さまがかつて出版した古き良き米国家庭料理のレシピ書

本書の著者、長島亜希子氏とは、日本人なら誰もが知るあのわれらがミスタージャイアンツ、長嶋茂雄氏の奥さまだ。高校から大学にかけて米国に留学した著者は、そこで1960年代の古き良きアメリカのライフスタイルを身近に体験する。本書に収められているのは、そうした著者の経験に基づいた米国家庭料理のレシピだ。

ここ数年、日本では卵料理を中心にした米国スタイルの朝食や、アメリカンベイキングと呼ばれているパンや焼き菓子など、カフェ文化から生まれたアメリカの料理やデザートが人気を集めている。だが本書をひもとけば、カフェで提供されているそうしたメニューの多くは、米国の家庭料理にそのルーツがあるのだということが理解できるだろう。本書に取り上げられたメニューを眺めてみると、スペイン料理のガスパッチョやイタリア料理のラザーニャ、ギリシャ料理のムサカなど、欧州各国を代表するような料理もいくつかあり、米国が移民によって成立した他民族国家であるということもまた、あらためて感じることができる。

表紙も含めて、掲載されている写真は少しばかり古めかしく、盛り付けや食器にも現代的なスマートさはないが、著者が伝えたいアメリカ家庭料理の温かさは十分に伝わってくる。また、掲載されているレシピはどれも詳細で、それぞれの料理の背景や食卓シーンなどの説明もあり、実際に作ってみようとする場合にはとても参考になる。すでに古書でしか入手はできないが、カフェのメニューを考案するような際にも、アイデアを得る上で十分に役立つ実用的な一冊であるといえるだろう。

(藩田伊庵)

この本を購入する

私のアメリカ 家庭料理
私のアメリカ 家庭料理
長島亜希子著/文化出版局刊行
A5版/127ページ/1,300円(税別)/1991年4月28日(第1刷)発行
日本食糧新聞電子版のお申込み日本食糧新聞購読のお申込み

2014年以前の記事検索

売れるメニューのヒント
窪みと大葉で収まり良く「静岡県産釜揚げしらすのちらし寿司」
生活協同組合ユーコープ
窪みと大葉で収まり良く「静岡県産釜揚げしらすのちらし寿司」
外食経営に役立つブックレビュー
塩の世界史 歴史を動かした小さな粒(上・下)
塩の世界史 歴史を動かした小さな粒(上・下)
マーク・カーランスキー著
食文化にもこれほどまでにドラマチックな背景があるのだと気付かされる
連載

[連載一覧へ]

ふれあいクッキング

POSデータ販売