セビールの世界博、バルセロナの夏期オリンピック、コロンブスのアメリカ大陸発見一〇〇周年などの行事を背景にスペインが注目されている。

アメリカでもこの関心を背景にスペイン料理店への関心が急速に高まりをみせている。

ボストン近郊のスペイン料理専門店“ダ・ダリ”では客が二時間も列をつくって待つくらいの盛況である。

イベリア半島に進出したフェニキア人、ローマ人、ケルト人の文化を継承した多彩なスペイン料理が存在している。多忙なアメリカ人のためには、スペインの特殊な料理、タパスが好評である。このアペタイザーはシェリー酒とよく合い、メイン・コースの前に好んで食べられる。

蛸の肉と墨をライスに利用するとか、魚貝類が中心であるが、内陸の山岳地帯の産物にいろいろな香辛料や色を加えたメイン料理が目や舌を楽しませてくれる。

（ＵＳＡ・ＴＯＤＡＹ）