モスフードサービス、農業生産法人「サングレイス」設立 作付け開始、本格稼働

2007.03.05 325号 6面

(株)モスフードサービス(東京都新宿区、電話03・3266・7171)は、モスバーガー店舗で使用する生鮮野菜の安定した調達と農業生産地との協力体制強化を目指し、昨年2月に農業生産法人(株)サングレイス(静岡県菊川市)を設立したが、今年2月から作付けを開始し本格稼働が始まった。まず、糖度・酸味に優れたトマト約600t(年間収穫総量)を、全天候型耐候性ハウスで生産を目指す。

サングレイスは、(株)野菜くらぶ(群馬県利根郡昭和村)ならびに個々の生産者などとの共同出資会社で、資本金は4950万円。一般株式会社の農業生産法人への出資については、農地法により「株式の譲渡制限」が設けられており、農業関係者(農家、農協など)以外の一構成員は、総議決権の10分の1以下と決められている。そのため、モスフードサービスは、新会社に対し6000万円を出資し、約61%の株式を保有する筆頭株主となっているが、無議決優先配当株式が保有株式の大半となるため、議決権ベースは10分の1となっている。

また、今回の事業は農林水産省から国庫補助事業(広域連携等産地競争力強化支援事業、補助金は約3億円)に指定されており、規制緩和と生産者擁護の議論が平行線をたどっている日本の農業において、これからの一般企業と産地との連携を目指す。

サングレイスは、群馬と静岡に計3農場を保有し、総作付面積は3・8ha(約1万1400坪)で、耐候性ハウスを建設して台風など天候による被害を受けない全天候型農場。隔離土耕(農作物と土を接触させない農法)など先端技術を導入し、モスフードの商品に適した糖度・酸味に優れた大きいサイズのトマトの生産を開始した。

モスフードサービスではトマトが協力農家からの集荷が不足し、夏場以降は一般流通品の代用が毎年のように続いていた。新会社のトマトの年間収穫総量は約600tで、このうち同チェーンで使用可能なL型優良トマトの収穫は約180tを見込む。

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