平成3年度の麺類店営業分析 メニュー別売上げ

1992.05.18 4号 7面

そば・うどん店の売上高をメニュー別に「そば」「うどん」「そばとうどん」「米飯類」に分け、そのいずれかが売上高の五割以上を占めるかによって店の性格を色分けしてみると最も多いのは「そばとうどんで五割以上」で四九・一%と半分近くを占めている。次いで「そばで五割以上」(二五・五%)「米飯類で五割以上」(一七・二%)となっており、「うどんで五割以上」(二・五%)「いずれでもない」(六・一%)はわずかである。

地区別では「北海道」の「そばで五割以上」(五四・五%)の高さが目立っている。

反面、「近畿」では、「そばで五割以上」を売上げている店は一店もない。

「東北」「東京」「関東」では「そばとうどんで五割以上」の店が、いずれも五割以上を占めている。「東海」「近畿」も「そばとうどんで五割以上」の店が主流だが、この二地区の他地区と異る点は「米飯で五割以上」の店がきわめて多いことである。東海で三三・三%、近畿で四三・五%の高さである。メニュー別売上高については、地区別特徴が色濃く出ている。

立地条件の売上高内訳については、ほとんど差異は認められない。いずれの立地でも「そばとうどんで五割以上」の店が最も多い。総売上高、従事者数などの規模でも、立地条件と同様な傾向である。過去四年間の推移でみると「米飯類で五割以上」の店が着実に増加していることが注目される。昭和63年の一一・八%であったものが平成1年には一一・三%と若干下ってはいるものの、平成2年一五・八%、そして平成3年一七・二%とかなりのウエートを占めてきている。

それに対して「そばで五割以上」の店が減少している。平成2年二九・九%、そして平成3年では二五・二%に減少した。各年総計上の違いによる変化の可能性もあり速断できないが、前記の米飯売上げの増加傾向と考え合せると、多くのそば・うどん店経営者が感じている「若者のそば離れ」が表われているようだ。

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