アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:ビンテージのリメークが人気

2019.06.03 484号 13面
スウェットのリメークはハイウエストパンツやロングボトムと合うように丈を短く(プレラブド)

スウェットのリメークはハイウエストパンツやロングボトムと合うように丈を短く(プレラブド)

 ●大人の女性にも受ける

 レディース市場でビンテージのリメーク商品が人気です。最近はアパレル企業が出店する動きも目立ってきました。若い年齢層だけでなく、大人にも受け入れられ、普段のファッションに取り入れたスタイルが市場で確立しています。

 シンゾーンが2017年に開いた、東京・南青山の「プレラブド」はアロマとレコードから流れる音楽が心地よい。「メゾン・マルジェラ」の足袋シューズなどインポートの新品も販売しています。定番は「バーバリー」のトレンチコートのリメーク(7万3000円)。昨春夏は「プレラブド」のロゴTシャツ(6800円)が「お土産のような感覚で」売れました。客層(30~40代)と同世代のバイヤーが買い付け、普段の服装になじみ、今の気分に合致する商品が受けています。

 ベイクルーズが運営するビンテージバッグとアクセサリーの店「アンサンブル」は、昨年4月に東京・表参道に1号店を開きました。約9平方mのこじんまりとした店で、白を基調に開放的な内装。土地柄、訪日外国人客が9割を占めています。エントリー商品では、3000円台の海外のアクセサリーブランドも。中でも人気は「シャネル」のチェーンバッグ。今春は「セリーヌ」のモノグラムのショルダーバッグも売れました。

 セレクトショップではビンテージ風の商品も見かけましたが、今では本物のビンテージを仕入れています。欧州コレクションの「リバイバルの動きも影響を与えているのでは」という見方もあります。長く愛用できる上質な服を買い求める大人の需要にもビンテージ商品がはまっているのかもしれません。

 (繊研新聞 本社編集部長 矢野剛)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら