アパレルに学ぶ盛り付けのヒント:メンズでサロペットが人気に

2019.11.04 489号 12面
「ジョンブル」

「ジョンブル」

 メンズでサロペット(オーバーオール)の人気が上昇しています。来年の春夏に向けても広がる見通しです。レディースでは定着していますが、メンズでは長らくヒットしませんでした。昨年の春ごろから、都心部のヤングや外国人客の購買が目立つようになり、19年に入って大きく伸びています。店頭にはサロペットが充実した店舗をネットで探してやって来る“目的買い”も目立ちます。

 ジーンズブランドの「リー」は年間を通じてサロペットを出しています。客層は20~40代と幅広く、インディゴ、カラーとも好調。男性サイズを買う女性も多く、白のサロペットが売れ筋として浮上し、XSサイズは欠品しました。「エドウイン」でも東京や大阪の店で販売し、オーセンティックなサロペットを探している若い客が中心だそうです。

 「ジョンブル」のメンズも大きく伸びています。7月から販売した新作では、綿・ナイロン高密度ツイルでミリタリーをベースにデザインしました。胸当て部分をやや下に配置し、緩めでリラックス感のあるシルエット。オリーブと黒があり、2万3000円。デニムのタイプ、ナイロンの製品染めでスポーティーにも着こなせるタイプなども好評です。サロペットに初めて挑戦する人も多いことから、スタイリング提案を重視しています。秋冬に向けては、例えばパーカやニットなどを組み合わせたきれいめスタイリングを推しています。

 (繊研新聞 取締役編集局長 矢野剛)

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