「ミートフードEXPO 焼肉ビジネスフェア2021」開催レポート

2021.08.02 510号 07面
東京会場の様子

東京会場の様子

最新型自動配膳システムのデモンストレーションに興味を示す来場者多し

最新型自動配膳システムのデモンストレーションに興味を示す来場者多し

「第1回店舗デザインアワード2021」の表彰式も開催

「第1回店舗デザインアワード2021」の表彰式も開催

たくましい浪速の焼肉業界を象徴した大阪会場

たくましい浪速の焼肉業界を象徴した大阪会場

直接手に取ったり試食し、商品の説明を具体的に聞けるのが、リアル展示会の強み

直接手に取ったり試食し、商品の説明を具体的に聞けるのが、リアル展示会の強み

大阪会場の様子

大阪会場の様子

 ●ビジネスチャンス求め来場者多数 感染対策を講じた会場にあふれる活気

 「ミートフードEXPO~焼肉ビジネスフェア2021」(主催=焼肉ビジネスフェア実行委員会、共催=日本食糧新聞社)が東京・大阪で開催された。長引く新型コロナウイルス感染拡大で試練を迎える飲食業界にあって、焼肉は比較的元気な業界といわれている。焼肉業界と肉料理を取り扱うすべての外食・飲食業界をけん引する同フェアは今回、徹底した感染対策を行いながらも、コロナ禍の新たなビジネスチャンスや新常態などの情報を発信する出展者と、これを求める来場者で会場は活気づいた。

 同時開催の「居酒屋JAPAN」と合わせた来場者総数は2万5099人となった。次回は、22年1月19~20日に池袋サンシャインシティ(東京会場)、7月5~6日に大阪南港ATCホール(大阪会場)で開催される。

 今回、両会場で感染対策を徹底したリアル展示会が繰り広げられたが、ニューノーマル時代に合わせ、Web展示会やウィズコロナで必要な情報・サービス満載のメディアも連携した。

 居酒屋業界のトップ総勢58人(両展合計)によるオープニングセレモニーが東京会場で6月30日、大阪会場は7月6日に行われ、展示会を盛り上げた。

 出店商品では、農畜産物や韓国食材などの食材はもとより、コロナ禍で注目されるテイクアウト・デリバリー向け容器や、人手不足・感染症対策として、配膳ロボットに代表される、非接触商材や店舗課題を解決する厨房機器・システム・サービスも目立った。

 総勢約100人の有名外食店代表が登壇した主催者特別セミナーでは、東西合計で約70セッションが繰り広げられた。全国焼肉協会会長に就任したトラジの金信彦社長や名誉会長の新井泰道叙々苑会長も講演し、注目を集めた。

 ●【東京】感染防止対策の新ビジネスに注目 外食産業応援イベントも大盛り上がり

 6月30日~7月1日、東京・池袋サンシャインシティで開催された東京会場は、146社が245小間を形成し、来場者数は1万5036人に上った。

 会場では多様な商品・サービスが展示され、コロナ禍に対応した健康訴求型や、感染防止対策につながる新ビジネスに注目が集まった。

 さらに、業界を代表する74人の講師による29セッションに上る主催者特別・プレゼンテーションセミナーが活況を呈した。

 また「外食産業記者会」が主催する恒例の「外食アワード2020」で6月30日、初開催の「第1回店舗デザインアワード2021」で1日、それぞれ表彰式が行われ、試練を迎える飲食業界を応援する取組みとして注目を集めた。

 ●【大阪】焼肉のメッカならではの熱気 リアル開催ならではの試食が好評

 7月6~7日、大阪南港ATCホールで開催された大阪会場は92社が150小間を形成し、来場者数は1万0063人に上った。焼肉のメッカならではの熱気に包まれた。

 東京会場同様、多様な商品・サービスが登場。肉類では、テンダープラスがニュージーランド産牧草牛を、放牧によって給餌への遺伝子組み換えや抗生物質を使わないナチュラルビーフとして訴求。オーストラリア産ラム肉の試食も好評を得た。青果物では、ホリマサシティファームが水耕栽培で育てた「まんまる葉わさび」や、イタリア食材の佐勇による、多様な商品形態のシチリア産冷凍有機レモン、アイリスオーヤマや日本システムプロジェクトによる配膳ロボが人気を集めた。

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