メニュートレンド:フレンチベースのウニラーメン 高価格でも右肩上がりに集客【動画付き】

2021.11.01 513号 01面
プレミアムうにくトリュフnoodle 1,800円(税込み)美しい盛り付けからもフレンチテイストが感じられるラーメン。ワサビとレモンのほか、ウニソースが別添えされており、味変も楽しめる

プレミアムうにくトリュフnoodle 1,800円(税込み)美しい盛り付けからもフレンチテイストが感じられるラーメン。ワサビとレモンのほか、ウニソースが別添えされており、味変も楽しめる

「うにだし飯」(写真右・280円)は、ランチのセットでは+200円で提供。「三色丼」(同左・500円)は、うにだし飯に角切りローストビーフ・ウニ・イクラ・キャビアをのせた、実は“四色丼”

「うにだし飯」(写真右・280円)は、ランチのセットでは+200円で提供。「三色丼」(同左・500円)は、うにだし飯に角切りローストビーフ・ウニ・イクラ・キャビアをのせた、実は“四色丼”

そのままでも、替え玉としても楽しめる「フレンチ風和玉」350円。あえる素材は季節により変わる。※写真はバジル

そのままでも、替え玉としても楽しめる「フレンチ風和玉」350円。あえる素材は季節により変わる。※写真はバジル

ラーメン店のイメージがなく女性も入りやすい店構え

ラーメン店のイメージがなく女性も入りやすい店構え

◇フレンチベースのウニラーメン専門店

さまざまな味が登場しているラーメンシーンで、2017年から・フレンチラーメン・を展開するのが「縁petit」。その第6弾として今年の7月に誕生したのが、ウニラーメン専門店の「U2 ジユ雲丹ススレ」だ。ウニと肉のゴールデンコンビを取り入れた「うにくnoodle」を提案し、贅沢で特別感あるラーメンで新境地を切り開いている。

●サイドメニューもひと工夫あり

「社長をはじめとする元フレンチシェフたちが核となり、他にはない“フレンチラーメン”のジャンルを築きたいと取組んでいます」と、メンバーの一員でもある店長の宇野正識さん。フレンチを食べやすいラーメンで楽しんでほしいと、仕込みからフレンチの技術を駆使して味を構築しているという。

同社では、今までにタイやカキ、カニを素材にラーメンを考案しており、価格は800円台が主流。ウニラーメンは、「もう少しランクが上の商品を作りたい」と実現させた、同社では高価格帯のジャンルである。

同店では、ウニと肉をマッチさせた「うにくnoodle」を930円~用意しているが、一番人気は「プレミアムうにくトリュフnoodle」。1800円という最高価格ながら、利用客からの反響が大きいとか。

ウニの風味が際立つスープは、鶏から抽出するコンソメ・ド・ヴォライユをベースに、トリュフを加えたキノコのペーストや生ウニのピューレ入りのかえしを加え、ブレンダーでエスプーマ仕立てに。麺は、もっちり感やスープとの絡み具合にもこだわり開発した、加水率高めの特注品だ。

美しくトッピングされるのは、ローストビーフとウニ、イクラ、キャビア。さらに、和牛肉の炙りや鶏のフリット、味玉、サラダ、バゲットなどが添えられ、フレンチのエスプリを感じる豪華な一皿となっている。

サイドメニューにもひと工夫しているのが同店のスタイル。ご飯には、生ウニエキスで炊き込んだ「うにだし飯」と、贅沢なトッピングの「三色丼」の2種類を用意。替え玉には、バジルなどであえた「フレンチ風和玉(あえだま)」もあり、こちらも好評だ。

コロナ禍での開店ながら、集客は右肩上がり。女性のお一人さまも多く、女性客のファンも増加中だ。「会社としては、他の食材で第20弾までのラーメン開発を予定。FCも展開中で、世界進出を目指しています」と、宇野店長は抱負を語る。

●店舗情報

「U2 ジユ雲丹ススレ」

経営=縁petit/店舗所在地=大阪市北区同心2-1-2 利三郎ビル同心1階/開業=2021年7月/坪数・席数=約15坪・30席/営業時間=11時~14時30分、17時30分~20時。不定休/平均客単価=1000円

●愛用食材・資材

「牡蠣だし醤油」 ヒガシマル醤油(兵庫県たつの市)

スープのかえしに活用

同店では、ウニラーメンのスープのかえしに、複数の醤油をブレンドして考案。その中の一つとして愛用するのが、カキのエキスにカツオと昆布のだしを合わせた同品だ。「カキ独自のうま味要素が入ることで、よりよい味が生まれる」と、宇野店長。コクのある風味が、ウニに合うかえしを作り出すパワーとなっている。

規格=1.8L

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