活沢ガニの唐揚げ5個　390円（税込み）

沢ガニが入荷したら注文が入るまで水槽で飼育

　●昔の定番料理が盛り付けの工夫で一新

　「天狗」「テング酒場」を展開するテンアライドの立ち飲み業態「神田屋」では、インパクトあふれるメニューを提供している。沢ガニが入荷した日にしか提供されない限定メニューだが、その見た目のユニークさが評判で、テーブルに運ばれるとお客はみんなパシャパシャとスマホで撮影する。

　昭和時代の大衆酒場では沢ガニの素揚げはおなじみの料理だったことから、沢ガニに着目したという。「他店では食べられないものを、気軽に注文しやすい価格帯で提供したかった」と、テンアライドの藤岡慶取締役部長は話す。かつての大衆酒場では沢ガニ料理はそのまま皿に盛り付けて提供していたが、同店ではひと工夫を加え、揚げた春雨に素揚げした沢ガニ5匹を配置し、岩を登っているかのように盛り付けしているのも楽しい。1匹ずつ“捕獲”し、じっくり味わえるため、一人飲みのおつまみにも向いている。

　沢ガニは漁獲具合に合わせて、週に2回ほど生きた状態で入荷。店の水槽で飼い、注文が入ったら素揚げしている。水槽の中の多数の沢ガニは店前を通る人の目を引き、「通りすがりのお客さんが、思わず足を止めてのぞいたりしますね。小学生にも大人気です（笑）」。多いときは1日に10食以上を売り上げ、入荷分はいつも完売する名物メニューなのだ。

　●店舗情報

　「立呑み神田屋」

　所在地＝東京都千代田区鍛冶町1-2-11／営業時間＝15時～23時30分、日祝15時～22時30分／坪数・席数＝14.5坪・37席