寒天特集

水産加工 2022.01.31
寒天特集

 冬場の天然製造が山場を迎えている寒天業界。今シーズンは冷え込みに恵まれ、数年ぶりの「寒天日和」続きで順調な製造作業が続いている。一方で、新型コロナウイルスの感染拡大と並行して、和菓子原料など業務用を中心とした需要低迷は長期化。家庭用も、内食化を背景に粉末寒天をベースとしたデザート製品などは堅調を維持しているが、簡便志向の高まりを受けて素材型の角寒天は苦戦が浮き彫りとなっており、年明け以降の“第6波”がさらに暗い影を落とす。(長野支局長=西澤貴寛)