育児用調製粉乳・ベビーフード特集

乳肉・油脂 2022.03.14

 新型コロナ禍が長期化する中、育児用調製粉乳、ベビーフードの各市場は大きな変化に迫られている。病産院活動の激減など顧客接点の喪失は、ユーザーにとっても子育て世帯同士のつながりを持つ機会が失われていることに直結。「育児の孤立化」が進んでいる。両市場とも各メーカーは商品価値の理解促進に向けて情報発信を強め、電話だけでなくオンラインでも相談窓口の多チャンネル化によって、親に「寄り添う」コミュニケーションをさらに強化している。今後は「Z世代(IT化・デジタル化が進んだ時代で育った1990年代後半~2000年代に生まれた世代)」の親も増えてくることに加え、今春からは改正された育児・介護休業法の順次施行も始まる。(小澤弘教)