胃心伝真=春来たりて

総合 コラム 2018.04.16 11689号 01面

 「歳月人を待たず」月日のたつのは早いことを示しているが、「光陰矢のごとし」という難解な言葉もある。目まぐるしく変わる日々に時を忘れることを意味している▼本当はかくありたいと思いながら流されていく日々を送っている。その中でも確実に四季の移ろいがある。朝の心地よい暖気にいや応なく、変わる季節を感じる。山を歩くと芽吹きの木々が次の新緑に備えて、土の成分を吸い込んでいる。啓蟄(けいちつ)を終え、虫は生命を授かる。桜前線も北上している▼四季の変化は気温だけではない。旬の食文化が彩りを

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介