胃心伝真=報徳二宮神社
2025.07.25「経済なき道徳は戯言であり 道徳なき経済は犯罪である」とは二宮尊徳翁の言葉だ。薪を背負って読書する二宮金次郎像としてなじみ深いが、江戸後期の農産復興政策支援コンサルティングとして数々の貧村の復興を成し遂げた偉人だ。学問と商売の神として小田原城内に鎮座…続きを読む
「消費者の節約志向が強い」と小売担当の記者として20年前ほどから耳にタコができるほど聞き続けてきた言葉だ▼かつてはデフレが長く続き、消費者は低価格を求め、さらにもっと価格が下がるのではないかと買い控えする心理が働いてきたのであろう。企業側も価格を下げ…続きを読む
今年も暑い夏が近づいてくると、かつてドラマ「世にも奇妙な物語」の一エピソードとして放映された名作「ハイ・ヌーン」を思い出す▼ある夏の盛り、とあるひなびた商店街の食堂に現れた、玉置浩二演じる男が、壁に貼られた店のメニューを端から延々と食べ続けていくとい…続きを読む
経済とともに企業、事業の国際化が進み、パーパス経営が普及した。自社の志、価値観、行動原則を示して国内外の社員をつなげる。軸になるのが環境、格差などの社会問題の解決だが、個人から見えれば大仰に感じられ、逆に距離感も生まれる▼味の素は4月末に11社合同で…続きを読む
大阪・関西万博が開幕して2ヵ月。取材で数回、会場を歩いた感想▼人が多すぎる。平日でも大混雑。ネガティブ評判はどこへやら。コンビニですら入場制限がかかり、学習しない私はたびたび昼食難民と化す。端の方で農水省の展示があった。ある関係者は「ほとんど来てもら…続きを読む
軽井沢駅で「峠の釜めし」を買った。十数年ぶりか、急に食べたくなった。というか、あの益子焼の土釜ごと欲しくなったような気がして、なんとなく注文していた▼信越本線、横川駅の駅弁として知られる「峠の釜めし」。30年ほど前は、沿線のどの家にもこの土釜が1個は…続きを読む
展示会取材が急きょ決まり、タイを訪れた。かつてハマった大好きな国だが実に15年ぶり。滞在は実質3日▼「持続可能性」「革新」が詰まったタイの食品が並ぶ展示会場は来場者が前年1.6倍と大盛況。日本からも大手企業に加え、日本酒、コメ、あか牛、ホタテやアユ、…続きを読む
とうとうこの日が来た。ミスタープロ野球・長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督が鬼籍に入った。例えようのない喪失感でいっぱいだ▼広島人で親の影響もあり、生粋のアンチ巨人だ。何せ物心ついた時は巨人V9の真っ最中で、わが広島カープは万年Bクラスの弱小球団。ジャイアン…続きを読む
若年層・中年層を中心に「食べること」への関心が低下しているというが、人口減と少子高齢化の進行であらゆる市場が縮小傾向にある中で、コロナ禍を経て復活した展示会事業では、食品関連のイベントが全国的に増加している▼手前みそだが、当社も惣菜デリカ・弁当・中食…続きを読む
3月に地元紙に掲載された記事広告が県内漬物業界で波紋を呼んでいる。記事中、減塩を推奨する観点で書かれた「たくあん2切れの塩分はポテトチップス1袋分に相当する」旨の記述だ▼確かに気になる。そもそもポテトチップス自体さほど塩分が高い食品ではなく、比較対象…続きを読む
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモマケズ~サウイフモノニ ワタシハナリタイ」。宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」は1931年に発見された。その中に「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」とある▼一汁一菜を基本としながら、玄米四合は約600…続きを読む