コロナの収束で、地方の町に仕事で出掛ける機会が増えた。再訪の町であれば、かつて訪れた飲食店であの味を再度と、胸高鳴らせ店頭に立つと閉店の文字が。コロナ禍の猛威を再認識する▼初めての町を訪れた時、駅が高架構造であれば、その時点で諦める。駅前は再開発され…続きを読む
80年代の百貨店は上層階で強力な文化催事を連打し、下層階の売上げ拡大につなげた。シャワー効果の恒常的な獲得に向け、最上階に瀟洒(しょうしゃ)な美術館を設ける店も多かった▼西武池袋本店はその先頭を走っていた。9階のセゾン美術館で先鋭的な現代アートを発信…続きを読む
先日、山口県を訪れた。活イカの刺し身が名物とのことで楽しみにしていたが、当日は入荷中止とのことだった。店員に聞くと、海水温の上昇でイカの水揚げがかなり減っているという。加えて、地元の人に聞くと店舗で活イカを注文できるのは5回に1回程度だそうだ▼今年の…続きを読む
10月に入り、ようやく秋の気配を感じられるようになってきた。自宅でエアコンをつける機会もなくなった。昼間に汗をかくことは少なくなり、朝晩は少し肌寒い。今年も「鍋料理」のシーズンが近づいてきた▼クックパッドの検索データを活用したデータサービス「たべみる…続きを読む
トヨタ自動車がオレイン酸を多く含む大豆の開発、生産に力を入れている。同社は90年代に環境問題対策の一環でバイオテクノロジーの研究開発に着手。その後、自動車部品に世界で初めてバイオプラスチックを採用し、バイオ燃料の開発も手掛けた▼トヨタは自動車生産やバ…続きを読む
日本伝統のし好飲料であり、最古のインスタント飲料でもある昆布茶。料理用途の拡大や夏場のアイス需要などで通年商材としての特色が色濃くなりながらも、今秋も需要期到来としてシーズン入りしている▼伝統的ながらニッチな印象を持たれることが多い同市場だが、多方面…続きを読む
北海道内の業務用ラーメン業界がにわかに騒がしい。もともと新規参入と撤退で出入りの激しい業界だが、「コロナ対策で受けた融資返済に行き詰まり廃業する店が増加傾向」(製麺業者)という。人手不足や水道光熱費、原材料、資材の高騰も店舗経営を圧迫する▼この数年、…続きを読む
10月は食品・飲料の値上げラッシュ再来となった。一時1ドル=160円を超える円暴落となったことが背景だ。すでに数度の値上げを繰り返してきたカテゴリーでは苦肉の策として、容量減などの規格変更や建値のみの引き上げもあり、隠れた値上げも含めると件数はさらに…続きを読む
スナックがブームらしい。インバウンド向けの複数店はしごや2階建てバスのツアーが好評なほか、スナ女(スナック女子)と呼ばれる女性ファンも増加中とか▼昭和レトロのイメージが強いが、いまも10万軒が存在するとされ、CVSよりずっと多い。常連に新規客が加われ…続きを読む
収穫の秋を前に令和の米騒動が話題となった。自宅近くの米穀店も朝から行列ができていた。新米のシーズンに入り、スーパーなどでは割高感はあるが売場で潤沢に並びはじめた。よかった▼函館など北海道南地域の郷土料理「いかめし」はコメを節約できる料理がルーツという…続きを読む