伊藤園、抹茶生産ライン増強 安定供給体制構築図る
2025.12.12
伊藤園の本庄大介社長は2日、「抹茶」を含む緑茶の輸出額が過去最高の380億円(1~8月)を突破、同期間だけで24年を超えて推移している状況を業界紙向けに行った決算説明会で語った。本庄社長はインバウンドでの抹茶需要拡大を背景に「11月から抹茶の生産ライ…続きを読む
◆各地ベンダーに聞く ●地場産野菜・果物も積極展開 静岡市清水区から山梨県甲府市までをつなぐ国道52号線沿いにある道の駅なんぶ(村の駅運営、山梨県南部町)は、地元南部町の特産品「南部茶」を使った「なんぶ茶ぷりん」や「南部茶きんつば」などの独自商品…続きを読む
◆各地ベンダーに聞く ●背景にブランディング強化 南山城が運営する道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村は、昨年とほぼ遜色ない盛況な状態が続いている。京都府相楽郡南山城村は宇治茶の一大生産地で、同店舗にも豊富な「村茶」が並ぶ。売場には、高価格帯の茶…続きを読む
今年、国際的な人気に伴い、抹茶の輸出は好調が続く一方、荒茶の不足感がこれまで以上に増し、秋冬番茶は前年の5~7倍までに価格が高騰。その影響でRTD飲料や煎茶に使用する原料が大きく不足している。そのため、飲料メーカーらの間で原料獲得競争が激化。さらに高…続きを読む
◆東海エリアメーカートップに聞く 名古屋市の妙香園は24年9月、名鉄神宮駅前の商業施設「あつたnagAya」の開業に伴い直営店を新規出店。地元熱田区の活性化に注力する。現在、地域密着を重視する田中良知社長は年間約700万人もの人が参拝する熱田神宮の…続きを読む
◆東海エリアメーカートップに聞く 静岡県掛川市の丸山製茶の今期(25年12月期)は前年同様に国際的に人気を集める抹茶の輸出がけん引する形で業績拡大が続く。5月からは粉砕機を増設した抹茶専用工場が新たに稼働。今後も需要ひっ迫が続く抹茶の増産体制を整え…続きを読む
◆東海エリアメーカートップに聞く 愛知県西尾市のあいやの今期(26年1月期)ここまでの業績は抹茶がコーヒーと紅茶に並ぶカテゴリーとして国際的に定着しつつある影響で前年を超えて好調だ。一方、原料が圧倒的に不足。そこで調達先の新規開拓に注力する。同時に…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 宇治森徳の設立55周年記念商品「ききかおり煎茶(10袋)」が「香りがすばらしい」「日本茶入門にうってつけ」と好評だ。茶本来のおいしさを持つ一番茶を使用し、クリアな味わいとのど越しの良さが楽しめる。 同品は、同社の茶に魅せ…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 木長園の林長史会長は、ベトナムや中国など海外各国がてん茶の生産をこれまで以上に本格化しようとする現状を重く見る。国内の抹茶価格が今後も高騰し続ければ、相対的に安価な海外抹茶が流入することで、市場バランスが崩れ、日本の茶メー…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 山城物産の「のんべえ茶師が考えた緑茶ハイのためのお茶」「同玄米茶ハイのためのお茶」が、飲食店を中心に少しずつ採用を増やしている。「業務用から攻め、小売用の拡大を図る」との当初の戦略に沿った展開となっている。同2品は「緑茶ハ…続きを読む
◆関西エリアメーカー動向 宇治茶の老舗である丸久小山園は、抹茶や緑茶の定番品だけでなく、「低カフェイン抹茶」「低カリウム抹茶」(開発中)など成分を科学的に分析し、妊婦や人工透析患者など「抹茶を控えている人でも飲める」商品や、練り状シリーズなど手軽に…続きを読む