胃心伝真=環境への権利

コラム 総合 2025.08.04 12975号 01面

 先の参院選では物価高が主な争点となり、また新興勢力の台頭もあって与党に逆風が吹いた。コメの価格対策に注力する政府だが、円安による輸入コスト高騰や人件費・物流費の上昇といった物価高の根源に対し、不十分な賃上げ以外に打つ手なしでは苦しい▼食品の物価高には気候変動という要因もある。海水温の急上昇で近海魚の漁獲が減り、国内外の一部農産物は干ばつや熱波で生産量が減り、原料価格が高騰している。選挙では各党が温暖化対策を公約に掲げるが、立候補者の多くは今直面する生活課題に焦点を当てがち。

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