胃心伝真=あるウェルビーイング
2025.12.10大阪に一風変わった昆布企業がある。「舞昆のこうはら」の看板商品は真昆布を酵母の力で発酵熟成させた佃煮「舞昆」▼「こうはらさんの昆布があると、主人がご飯を食べ過ぎてしまい、健康に良くないので、買うのを控えている」との客の声を受け、それなら栄養価の高い商…続きを読む
「SHIBUYA109 lab.」がZ世代女性619人を対象に行った調査によると、2025年の食トレンドはアジア発の刺激系と食感系が上位を占めた。花椒(ホアジャオ)のしびれと辛さが特徴の「麻辣湯」、新食感ドーナツ「もっちゅりん」、ザクザク食感の「ドバ…続きを読む
「IGアリーナに行ってきた」。今これを言うのが記者の周りでちょっとした自慢だ。「IGアリーナ」とは7月に名古屋市に開業した国内最大級の屋内イベント施設。収容人数1万7000人は横浜アリーナに匹敵する▼こけら落としの大相撲名古屋場所は連日満員。15日間…続きを読む
今、ジンギスカンの再ブームだといわれている。2005年に全国的な人気に沸いてから、その20年後に再燃したという流れ。札幌ではこの間、17年にもにぎわいを見せたとされる。昨年から今年にかけて、東京や札幌すすきのなどでは続々とジンギスカン専門店がオープン…続きを読む
先日、京都のからし生産農家を訪れた。京都北部の綾部市という自然豊かな地区で、首都圏から移住した家族がからしを栽培している▼からしは原料の大半をカナダなどの輸出に頼っており、国産は1%にも満たないといわれている。日本のからしを後世に残したいという生産者…続きを読む
「初めて丸ごとピーマンの豚肉巻き~バルサミコソース~を見た時に、見た目や種やワタまで食べられるということに驚いた」と語るのは、ヨシケイ開発社員で管理栄養士の金子えり氏▼味の素が展開する「捨てたもんじゃない!」でのコラボレーションメニューなのだが、その…続きを読む
多くの加工食品の必須原料であり、食卓に欠かせない汎用油(大豆油やサラダ油など)のコスト環境が非常に厳しい。大豆主要調達先である米国によるバイオ燃料混合比率引き上げ計画発表が契機▼過剰化した副産物のミール(油かす)がわが国に安価で入り、ミールで採算性を…続きを読む
円安の影響やアジア圏を中心に北海道への高い関心が追い風となり、道内各地は観光客でにぎわっている。24年度北海道を訪れた外国人観光客数は282万7000人に上り、コロナ下前の18年度に次ぐ過去2番目の多さとなった▼インバウンド回復の一方でオーバーツーリ…続きを読む
備蓄米、クマ被害、AI偽画像、企業へのサイバー攻撃、そしてサナエノミクス、日経平均初の5万円台--。少し早いが今年を象徴する出来事を思いつくまま列挙してみた。ここで、食品値上げを忘れていることに気付く▼円安つまり円の価値が下がる中での株高では、恩恵を…続きを読む
「べらぼう」が佳境に入っている。江戸期の出版メディアを盛り上げた才人・蔦重こと蔦屋重三郎の人生を描く大河ドラマ。派手な合戦シーンもないのに人気なのは、人物像からセットや衣装、メークまで丁寧に作り込んだ完成度の高さからか▼多くの芸人がちょい役で登場する…続きを読む
新米が出揃ったが、当初心配されていた高温障害は、秋口の降雨と水管理に代表される生産側の努力で最小限にとどめ、業界から安堵の声が聞かれ始めた。ただ昨年来の高米価は続き、5kgで4000円以上が当たり前となり、懸念されるのは高値によるコメ離れと、外国産米…続きを読む