胃心伝真=問われる和食

総合 コラム 2021.04.02 12209号 01面

 大阪出身の筆者が、幼いころから正月に食する雑煮といえば白味噌仕立てが当たり前だった。母親が作るまろやかで甘味とうまみが詰まった味わいは、実家を離れたいまでも、年末年始に帰省する際の楽しみの一つ▼内食化需要が増加し、家を中心とする生活が定着している。年末年始、関西では家庭用の白味噌の販売が好調だった。久しぶりに家で過ごす正月休み、自由気ままな過ごし方ができない分、正月らしく雑煮を食べたいと考えた人は少なくないはずだ▼「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録され、はや7年がたった

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

書籍紹介