ダイエー、神戸で防災キャンペーン開催 意識向上と対策強化

小売 キャンペーン 2015.01.23 11127号 06面
防災キャンペーンパネル展

防災キャンペーンパネル展

 【関西】ダイエーは15~20の6日間、兵庫県内の11店舗で「神戸 防災キャンペーン」を開催した。

 阪神・淡路大震災発生から20年が経過する今、同社発祥の地である神戸の住民とともに、防災意識の重要性を再認識する機会として展開した今回のイベントでは、各店舗で防災・避難セットや備蓄に適した食品などを販売。キャンペーンの旗艦店となったダイエー三宮駅前店では、神戸市の協力による防災意識向上を目的としたパネル展、15日には「阪神・淡路大震災20年メモリアルセレモニー」を実施した。

 セレモニーでは、主催者を代表して村井正平・ダイエー社長が「阪神・淡路大震災から20年たった今、記憶が風化しつつある。その時、頂点に達していた防災意識も低下している。20年を契機に、このキャンペーンを通じてあらためて防災意識を高めてほしい。今後発生し得る災害に対して、防災グッズの備蓄、防災訓練についてご家族で話し合っていただきたい」と、防災意識向上への取組み強化を呼び掛けた。久元喜造・神戸市長は「20年が経過し、神戸市民の44%が震災を経験していない。震災時にご苦労された皆さんの経験や教訓、思いを震災を知らない世代に伝えていきたい。ダイエーさんとは、災害時に安定的に食品を供給していただく協定を結んでいる。キャンペーンを通じての防災意識向上の取組みなど、あらためてダイエーの皆さんに感謝申し上げる。神戸市民の防災意識をさらに高めることができるように災害対策を強化していく」と述べた。また同日、ヴァイオリニスト枝並千花氏のミニライブも行われた。

 同社は、これからも創業の理念である「For the Customers」の精神にのっとり、地域の一員としての責任を果たしていくとしている。

 (廣瀬嘉一)

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