食品経営者フォーラム、新井ゆたか農林水産審議官が講演 「人的資本への投資を」

新井ゆたか農林水産審議官

新井ゆたか農林水産審議官

日本食糧新聞社主催の食品経営者フォーラムが1月27日に開催され、新井ゆたか農林水産省農林水産審議官が、キャリアの多様性と活性化戦略~変わる日常と明日のシナリオ~をテーマに講演し「コロナ禍では時間の過ごし方が変わり、仕事も成果を挙げることを評価する方向に動きました。いろんな意味で自分が成長する必要があることに気が付きます。キャリア形成をするのは個人であり、企業は人的資本に投資しないと成長しません」と語った。

新井氏は、コロナ禍で社会的不安が増加する一方で、個人の自由時間な時間が増えているとし、これは哲学的な時間が増えていることでもあり、自身を見つめ直すことにもつながっているとした上で「個人の価値観が多様化すると、働き方も変わります。企業はそれをうまくとらえ、いろんな人材を持つべきで、多様な人材がいないと組織の急変の際には力になりません」と強調。企業が人的資源に投資することは、回り回って一番の武器となり、その後の発展につながるという新井氏は、日本の公務員は世界で一番多様性のない職場だと語る。

それは、女性が少なく、中途採用も少なく、日本人しか就職することのできないレジリエンスの低さにあり、組織の財産である人を作ること真剣に考え、もう少しアクティブに社会変化を起こすことが求められているのではないかとまとめた。(阿久津裕史)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら