サントリー食品、東播磨2市2町と「ボトルtoボトルリサイクル」事業

飲料 ニュース 2021.02.12 12186号 03面

 サントリー食品インターナショナルは、東播磨の2市2町(兵庫県高砂市・加古川市・加古郡稲美町・加古郡播磨町)と住民、行政、事業者が三位一体で使用済みPETボトルを新たなPETボトルへと再生する「ボトルtoボトルリサイクル事業」に関する協定を3日に締結した。同協定によって4月1日から同2市2町で「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始し、循環型社会形成を目指す。

 同社は同協定に基づき、東播磨2市2町の市民・町民が分別した使用済みPETボトルを回収・再生して新たなPETボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」水平リサイクルを4月1日から開始する。さらに域内工場で製品にして、東播磨エリアに出荷・還元を行う。今回の協定で複数自治体と企業が連携し「ボトルtoボトル」リサイクルに取り組むことや、このスキームで生み出されたリサイクルPETボトルを域内事業者が製造し、地域へ出荷・還元することは、どちらも国内初の取組みになるという。

 この協定が締結された背景には、東播磨2市2町による廃棄物の適正処理や東播磨の豊かな環境資源の保全に力を入れ、住民・行政・事業者が三位一体で「循環型社会」の実現を目指す取組みがある。一方、同社はサントリーグループで「プラスチック基本方針」を掲げ、2030年までにリサイクル素材と植物由来素材に100%切り替え、化石由来原料の新規使用ゼロの実現を目指していることから、締結に至っている。

 今回の協定締結により、「ボトルtoボトル」の水平リサイクルをさらに強力に推進し、循環型社会の実現に向けた地球環境の保全活動を一層強化していく。(本吉卓也)

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