トマトと青菜のソーセージ煮

皮むきホールトマト（左）とカットトマト

パッサータ（粗ごしトマト）（左）とチェリートマト

　世界中どこの家の台所の棚にもある、地中海の太陽の恵みを浴びたトマト保存食品。便利な頼もしい味方をより良く活用していただくために、知っていただきたいタイプの違い、お伝えします。

　●皮むきホールトマト

　収穫後すぐに短時間ボイルし、皮をむいてから自らのジュースの中に保存したもの。甘味と酸味の完璧なバランスをそのまま保つ超時短料理に向いています。ミートソース、ピザ、スープ、シチュー、魚や肉料理、卵料理や野菜のレシピに加えて。

　●パッサータ（粗ごしトマト）

　つぶしたトマトを高温で短時間加熱するため、栄養分はそのまま。その後、粗ごしを経て少し濃縮されて瓶詰めに。クリーミーでコクがあり、しっかりした味にほんのり甘味も。冷たいスープ、ゆで肉の赤いソースとして。

　●カットトマト

　トマトの皮をむきカットして種を取り除き、自身のジュースにつけこみました。時短料理の頼もしいベース。水分を煮詰めると手早くパスタソースにも。新鮮味とわずかな酸味が、トマトの風味と繊細な魚の味のバランスを保つので、魚料理にぴったり。

　●チェリートマト

　丸くて小さく張りのあるトマトは、収穫後すぐに自らの果汁とともに缶に詰められるので、自然の甘さ、繊細な味がそのままに。手早くつくるソースに最適で、野菜料理やオーブン料理が華やかになります。

　◆トマトと青菜のソーセージ煮

　＜材料・4人分＞

　・ソーセージ……300g

　・トマト水煮（ホール）……400g

　・かぶの葉……300g

　・にんにく……1片

　・唐辛子……1本

　・パン（スライス）……4切れ

　・オリーブオイル（EXヴァージン）……20g

　・塩……少々

　・白ワイン……約40ml

　＜作り方＞

　（1）かぶの葉は洗ってからちぎる。沸騰した湯に塩を加えてさっとゆで、水分をきっておく。

　（2）鍋にオリーブオイル、にんにく、唐辛子を入れて炒めてから、ソーセージを加え、全体が色づくまで焼く。白ワインを注ぎ蒸発させたら、刻んだトマトを加え、15分煮る。かぶの葉を加え、さらに10分ほど煮る。塩で味を調える。

　（3）トーストしたパンを添える。

　◆レッドゴールド　フロム　ヨーロッパ

　「レッドゴールド　フロム　ヨーロッパ」とは、ANICAV（イタリア野菜保存食品産業協会）が欧州連合（EU）の経済協力により展開中の、100％欧州産のトマト保存食品のおいしさ、安全性、汎用性を推奨するキャンペーンプロジェクトです。ANICAVはトマト保存加工企業を代表する世界最大規模の協会で、90社の会員は全イタリアの6割以上の加工トマト及び、世界中ほぼすべての皮むきホールトマト製品を生産しています。