首都圏市販冷食連絡協議会、消費者キャンペーン抽選会開催 応募総数60%増

抽選する(右から)三浦佳子冷食協広報部長、山根隆幸会長、岡村智顧問

抽選する(右から)三浦佳子冷食協広報部長、山根隆幸会長、岡村智顧問

 市販冷凍食品の主要卸・メーカーでつくる首都圏市販冷食連絡協議会(市冷協)は22日、5~6月にかけて関東圏で実施した「やっぱり美味しい冷凍食品」消費者キャンペーンの賞品当選者を決める抽選会を開催した。毎年の恒例イベントで、昨年の応募者数は目標とした3万通を超えたが、今年はそれを大幅に上回る60%増4万8023通となった。実施期間の14日間延長や、応募はがきの店頭設置強化などの取り組みが奏功した。

 山根隆幸会長(三菱食品・低温事業本部戦略オフィス参与)は抽選会冒頭、「正会員卸各社が小売店100店舗増を目標に、応募はがきの売場設置を強化した。また昨年までは封書だった応募方法をはがきに簡素化し、アレンジメニューを掲載するなど工夫を凝らした結果、応募者急増につながった」と分析した。

 同氏は関東エリアの市場動向に言及し、「6月は回復に転じて前年同月を上回ったとみている。販促方法の変更(売場のEDLP化)で売上げが低迷した5月までの流れから上向いており、このキャンペーンも回復傾向に貢献できたと思う」と概観した。

 今後、当選者を招いて実施する冷凍食品料理教室(9月)、冷食工場見学会(10月)が今年度普及事業の柱。「これらの参加希望も昨年を大幅に上回った。工場や冷食活用法に対する関心が増している」(山根氏)ことから、市冷協として冷食の安全性や信頼性のアピールに一層注力していく方針を確認した。

 (本宮康博)

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