似たモノ商品徹底比較:ほうじ茶スイーツ 素材との組み合わせ人気

菓子 統計・分析 2019.02.27 11841号 07面

コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

◆類似点・相違点のポイント

スイーツに使われるお茶の代表格といえば“抹茶”だろう。アンケートでも、日頃からお茶フレーバーのスイーツを食べる人の42%が抹茶を選択。ところが最近は、“ほうじ茶スイーツ”に注目が集まっている。多くのカフェで“ほうじ茶ラテ”がメニュー化され、ほうじ茶の魅力がTVで広まったことも理由の一つ。ほうじ茶をイメージする季節は冬や秋というアンケートの回答通り、寒い時期に上市されやすい。今回は“ほうじ茶スイーツ”を比較した。

試食前に最も注目されたのは、「ブリリアントトリュフ」(ブルボン)、次点は「あいすまんじゅう」(丸永製菓)であった。どちらもシリーズファンが多く、フレーバーへの期待から票が集まった。

試食後のトップも「ブリリアントトリュフ」で、「ほうじ茶を一番感じた」「チョコの控えめな甘さとほうじ茶の苦みが絶妙」と、しっかりとした“ほうじ茶”の存在感に加え、素材とのバランスを評価。1票差で次点となった「あいすまんじゅう」は、ほうじ茶ラテのアイスとたっぷりのあんこに「期待通りの満足感が得られた」という声が挙がった。

「ほうじ茶ラテクッキー」(イトウ製菓)は、クッキーとの相性のよさに発見があった一方で、「ダノン和Selection」(ダノンジャパン)は、素材の斬新な組み合わせに興味を抱く人が多かった。

飲料としてのお茶とフレーバーとしてのお茶は、好みが異なることも分かった。「抹茶は好きではないが、抹茶アイスは好き」「紅茶は飲まないが、スイーツなら手が伸びる」などの意見もみられ、別の食材と組み合わせることで“お茶”を採用する機会は広がっている。飲むだけではなく、“フレーバー”としての出番はまだまだ無限にありそうだ。

詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

▽専用HP「食@新製品」http://foodsnews.com/

●イトウ製菓「ほうじ茶ラテクッキー」

▽発売日=1月7日、全国▽価格/内容=220円(税別)/5枚×3パック

▽商品特徴=クッキー。粉砕した京都産のほうじ茶を練り込み、ラテをイメージしたまろやかな味わい。渋みの少ない初摘み玉露の茎ほうじ茶を使用し(ほうじ茶中75%)、ほうじ茶のうまみと香りを楽しめる。

●ダノンジャパン「ダノン和Selection〈ほうじ茶風味 柿果肉入り〉」

▽発売日=18年11月29日、全国▽価格/内容=OP/90g

▽商品特徴=はっ酵乳。「ダノン和Selection」シリーズ。和歌山県産あんぽ柿と、ダブル焙煎の国産ほうじ茶を採用。塩味とうまみを出しつつ苦みを抑えたほうじ茶は、柿果肉とよく合う。着色料、人工甘味料不使用。

●ブルボン「ブリリアントトリュフ 〈芳醇ほうじ茶〉」

▽発売日=18年12月18日、全国CVS、駅売店、1月8日その他チャネル▽価格/内容=NPP(参考価格200円税込み)/57g(個包装紙込み)

▽商品特徴=チョコレート。「ブリリアントトリュフ」シリーズ。とろける口溶けとともにほうじ茶の香りとうまみが口に広がる。

●丸永製菓「あいすまんじゅう〈ほうじ茶ラテ〉」

▽発売日=1月14日、全国▽価格/内容=130円(税別)/1個

▽商品特徴=アイスミルク。「あいすまんじゅう」シリーズ。ほうじ茶(国産茶葉)を配合した香ばしいアイスの中に、甘いアズキあんが入った。茶の自然な香ばしさとアイスの滑らかな食感、あんのこってりした甘さの組み合わせ。

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