メルシャン、価値競争へ転換図る 低価格化から脱却急ぐ
代野照幸社長
ワイン最大手のメルシャンは、価格から価値競争への転換を図る。日本ワインの旗艦ブランド「シャトー・メルシャン」の投資を加速させ、1000円台の輸入ワインの販売を強化する方針だ。代野照幸社長は9月29日の会見で、「低価格のチリワインに消費者が飽きている。起爆剤が必要」と危機感を示した。最大手であるメルシャンの動きが同業他社へ波及し、市場が大きく変わる可能性がある。 国内ワイン市場では、500円前後のチリ産ワインが売場を席巻。ワイン本来の価値である産地や