名料理人直伝和牛焼肉のおいしい食べ技:舘野雄二朗氏 とろろを使った変化球の和風だれ

2021.01.04 503号 21面
「山イモとろろの焼肉だれ」

「山イモとろろの焼肉だれ」

「牛肉が主役の肉じゃが」

「牛肉が主役の肉じゃが」

 #元気いただきますプロジェクト特集

 「銀座たて野」 舘野雄二朗店主

 ●「山イモとろろの焼肉だれ」

 山イモのとろろを同量のめんつゆ(濃縮タイプ)でのばしたつけだれ。そば猪口に入れ、焼肉につけていただくと、口当りがよく、するっと食べられる。

 ●「牛肉が主役の肉じゃが」

 焼肉技から少し離れるが、舘野流の技をご紹介。牛肉以外の食材に火が通ったら、煮汁を別鍋に少し取り分け、牛肉をしゃぶしゃぶのようにさっと火を通し、ほかの具材と一緒に盛り付ける。

 ◎技ありPOINT

 山イモとろろをめんつゆでのばした新感覚の焼肉だれ

 「舘野流肉じゃが」は、さっと火を通した牛肉を最後に

 ●国産食材はやっぱりスゴイ!:日本の生産者の愛情がおいしさを作る

 日本で生産される食材は、本当に素晴らしいですよ。日本の生産者の、自分が育てる食材に対する愛情のかけ方、手入れの仕方は細やかで、それこそが味の違いを作り出している。私の実家は米と牛肉を作っている兼業農家ですが、農家の皆さんは朝早くから休みなしで作業をし、農作物に惜しみなく手をかけています。おいしい物ができないはずがありませんよ。日本の生産者の「おいしい物を食べてもらいたい」という気持ちの強さには、どこの国もかなわないんじゃないかな(笑)。

 今、生産者の方々は厳しい状況にあります。はるか昔から続いてきたこの豊かな農業、畜産業、漁業を、ここで絶やしてはいけない。今こそ日本中の人がサポートし、国産食材を積極的に食べることで守っていきましょう。何より、生まれ育った土地の食材こそが最も人間の体に合い、心まで元気になるのですから。

 動画はコチラ↓

 https://www.youtube.com/watch?v=_5F1AcbGhMU

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