メニュートレンド:ハンバーグを4段重ねたらバズッた!
ハンバーグの人気は揺るぎない。レストラン、洋食屋、ファミレス、惣菜弁当、そしてもちろん家庭でも。さらに、ここ数年、ハンバーグ店の新規参入が目立っている。そんな激戦のハンバーグ界でSNSでバズり、テレビ取材も多数受けているのが「カブトシモキタ」の「4段重ねハンバーグ」だ。
「カブトシモキタ」がオープンしたのは、コロナ真っただ中の2021年1月。自家製の生パスタがウリの店としてスタートしたが「コロナ中ということもあり、オープニング景気も特になく出足が鈍い。メニューの幅を広げようと、夜のメニューで使用している豚肉でハンバーグを作りました。他にはないハンバーグにしたいと4個重ねてみたら、グルメインフルエンサーの目に留まり、このメニュー目当ての来店客が増えました。それで、さらに拡散して相乗効果で知名度が上がり、コロナも落ち着いたことで、いよいよ注目されていったという感じですかね」と井上優店主。
人気のワケは見た目だけではもちろんない。オーダーから提供までの時間短縮のために、途中まで火入れをしたものを仕込んでいる店もあるが、同店では、注文を受けた後、生の状態から火入れをする。だから肉汁を逃さない。「お客さまが箸を入れた瞬間に肉汁があふれ出すのも評判がいいですね」。
ハンバーグをヒットさせた井上店長は、意外なことに「他店のハンバーグを研究したことがない」と言う。「だから他店の影響を受けていないオリジナルなハンバーグになったんだと思いますよ」と、ここでしか食べられないハンバーグには集客のパワーがある。
●店舗情報
「カブトシモキタ」
所在地=東京都世田谷区北沢1-40-6 フィルパーク北沢1階/開業=2021年1月/坪数・席数=10坪・14席/営業時間=11時30分~15時、17時~21時、土日祝11時30分~21時。月曜休/平均客単価=1100円/1日平均集客数=平日100人、土日祝200人
●愛用食材・資材
「かき醤油」 アサムラサキ(岡山県笠岡市)
うまみが抜群
広島産のカキからうまみエキスを抽出し、本醸造醤油とブレンド。カツオ、昆布などのだしのほかに砂糖とみりんがほどよく加わり料理にコクを与える。「ハンバーグに添える3つのソースのうちの“醤油ガーリックソース”に使用しています。うまみがプラスされて気に入っている」と井上店主。
規格=600ml