タイの砂糖自由化 膨らむ市場への期待

菓子 ニュース 2018.05.14 11699号 05面
タイの砂糖消費量は多い。中部アユタヤ名物の菓子ロッティ・サイマイにも多量の砂糖が使用されている=3月、アユタヤ県で小堀写す

タイの砂糖消費量は多い。中部アユタヤ名物の菓子ロッティ・サイマイにも多量の砂糖が使用されている=3月、アユタヤ県で小堀写す

タイのサトウキビ畑。今年は過去最高の収穫が見込まれる=サトウキビ砂糖委員会提供

タイのサトウキビ畑。今年は過去最高の収穫が見込まれる=サトウキビ砂糖委員会提供

 国際的な砂糖の市場価格が下落する中、砂糖生産大国タイでサトウキビと砂糖政策の見直しが次々と行われている。最大の生産国ブラジルとの貿易摩擦が主なきっかけで、国内製糖産業のバイオマス産業などへの転換が奨励されたほか、これまで統制されてきた砂糖の国内価格の自由化、生産農家への追加補填も廃止された。一方で、こうした施策は結果として、タイの新たなエネルギー開発を促すほか、日本ほか外国企業が持つ技術の呼び水になるとも期待されている。タイの砂糖産業の今を追った。(バンコク=ジャーナリスト

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