バドワイザーのイベント「BUDXTOKYO」 若返り着々、3000人でにぎわう
東京・晴海で初開催した「BUDXTOKYO」
20~30代男女がボトル飲みする姿が多く見られた
世界的なビールブランド「バドワイザー」の“若返り”が進んでいる。8月にはグローバル戦略と連動した大型イベント「BUDXTOKYO」を初開催し、3日間で3000人を集めた。下期はスポンサーを務めるサッカーのイングランド・プレミアリーグ関連のキャンペーンを展開し新規顧客層に訴求。さらなる拡販を目指す。
「バドワイザー」は19年1月からブランドオーナーであるアンハイザー・ブッシュ・インベブ・ジャパンに移管。従来のライセンス生産から輸入販売に切り替えるとともに、ユーザーの若返り戦略を進めてきた。
その代表的な取組みが8月29~31の3日間、東京都中央区のイベントスペース・クロスドックホール晴海で開催した「BUDXTOKYO」だ。「将来の輝ける才能を応援するというコンセプトを掲げ、世界中で開催しているクロスカルチャーイベント」(齊藤太一バドワイザーブランドマネージャー)。今春からフランス・パリでスタートし、インドのムンバイ、ベトナム・ホーチミンなど世界6ヵ所で開催してきた。
東京では3日間にわたり、著名ゲストを招いたトークセッションやMuraMasa(ムラマサ)をはじめとする人気ミュージシャンのライブを昼夜で開催した。
ボウタイ・ロゴとブランドカラーである赤で彩られた会場内では「バドワイザー」の樽詰やボトルを無料提供したほか、「バドワイザー」を使ったビア・カクテル2種(有料)も用意。抽選を勝ち抜いた応募者が、「バドワイザー」を飲みながらイベントを楽しんだ。
世界的なブランドだけに認知度は高い「バドワイザー」だが、「名前は知っていても飲んだことはないという人が多い」(齊藤氏)のが課題。初開催のイベントを通じ「ターゲットである20~30代に認知度を高める意味で大成功」(同)となった。9月中旬には新たにスポンサーとなったサッカーのイングランド・プレミアリーグを絡めた日本限定デザイン缶を発売し、消費者キャンペーンを展開する。FIFAワールドカップのオフィシャルビールでもあり、サッカーのイメージは日本でも広く浸透している。あらためて関心を喚起し、若年層の取り込みを加速させたい考えだ。(丸山正和)