日本食糧新聞社制定 創刊80周年記念「食料産業特別貢献大賞」制定 7月11日式典

総合 ニュース 2023.05.10 12575号 01面

受賞者に贈られる記念の盾

受賞者に贈られる記念の盾

委員長=櫻庭英悦高崎健康福祉大学特命学長補佐・客員教授・元農林水産省食料産業局長・食品産業功労賞選考委員長

委員長=櫻庭英悦高崎健康福祉大学特命学長補佐・客員教授・元農林水産省食料産業局長・食品産業功労賞選考委員長

副委員長=枝元真徹前農林水産事務次官・大日本水産会参与

副委員長=枝元真徹前農林水産事務次官・大日本水産会参与

委員=今野正義日本食糧新聞社代表取締役会長CEO

委員=今野正義日本食糧新聞社代表取締役会長CEO

委員=杉田尚日本食糧新聞社代表取締役社長

委員=杉田尚日本食糧新聞社代表取締役社長

参議院議員・山東昭子前参議院議長から贈られた色紙

参議院議員・山東昭子前参議院議長から贈られた色紙

●永きにわたる功績を顕彰

日本食糧新聞社は創刊80周年を記念して「食料産業特別貢献大賞」を制定した。およそ半世紀、戦後の動乱期・食糧難を乗り越え、経済発展目覚ましい中にあってわが国の「食品製造、食品流通、外食、食品関連機械・資材・素材、食生活の振興・発展」に貢献された人(企業)に感謝を込めて贈呈する。贈呈式は7月11日午後2時30分、ホテルニューオータニ東京で行われる。

日本食糧新聞は、1943(昭和18)年に創刊し、食糧・食品報道一筋に「提言紙・世論紙・応援紙」の基本方針を貫き、2023(令和5)年1月1日に80周年を迎え、同日には1万2515号の元日号を発刊した。この間、戦後の食糧難を乗り越え、わが国の食料産業は伝統的な和食を基本として画期的な技術革新に取り組み、2013年には「和食=日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、平和な社会にあって食文化を磨きつつ世界に類を見ない多彩で豊かな食生活の形成を実現してきた。

日本食糧新聞社は創刊80周年を記念して「食料産業特別貢献大賞」を制定した。この賞は永きにわたり、日本の「食品製造、食品流通、外食、食品関連機械・資材・素材、食生活の振興・発展」に尽力・多大な業績を残し、貢献された人(企業)を顕彰し、感謝の念と敬意を表するとともにさらなる発展を祈念して贈呈するもの。

50年前の1973(昭和48)年は、オイルショックによる狂乱物価で食品が続々値上げされた年でもある。ほぼ10年後の83年には日本が世界一の長寿国になっている。また、95年には阪神・淡路大震災、2011年には東日本大震災などと未曽有の災害を乗り越えてきた。そのような状況でも研さんを積み、偉大な先人たちが築き上げてきた食料に対する情熱は食料産業の発展に注がれ、さらに地球温暖化対策・食料不足に対応する食品と期待が高まるプラントベースフードなど「フードテック」の応用、食品ロス低減につながる冷凍保存・配送システムの進化などへと未来の扉を開く新たな食料産業へと引き継がれていく。

最終選考委員会は4月7日、東京・八丁堀の日本食糧新聞社で開催され、慎重かつ公平な審議の結果、全員一致で決定した。(安田陽子)

◆選考委員

▽委員長=櫻庭英悦高崎健康福祉大学特命学長補佐・客員教授・元農林水産省食料産業局長・食品産業功労賞選考委員長

▽副委員長=枝元真徹前農林水産事務次官・大日本水産会参与

▽委員=今野正義日本食糧新聞社代表取締役会長CEO、杉田尚日本食糧新聞社代表取締役社長

◆贈呈の趣旨

おおむね半世紀の永きにわたり、わが国の「食品製造、食品流通、外食、食品関連機械・資材・素材、食生活の振興・発展」等に貢献した個人を主に(一部企業に特別賞)、感謝を込めて贈呈する。

◆選考基準

・おおむね半世紀に近く、食料産業の発展・功績を永きにわたり語り伝えるのにふさわしい人。

・対象となる個人は、必ずしも現職を持つ人とは限らない。

・受賞資格は、日本食糧新聞社制定「食品産業功労賞」等の顕彰を受賞し、存命の人から選考する。世襲等であっても、現役中の功績ならびに団体活動が顕著な場合は有資格者とする。

・受賞対象は、この半世紀の間に世界に先駆ける画期的な技術開発普及等顕著な功績があった人、日本食糧新聞社制定の顕彰を受賞されなかった会社も含む。その場合は「特別賞」とする。

●食発展への尽力に敬意

◇高崎健康福祉大学特命学長補佐・客員教授・食品産業功労賞選考委員長 櫻庭英悦氏

日本食糧新聞創刊80周年記念「食料産業特別貢献大賞」のご受賞、誠におめでとうございます。現在、私たちは世界に類を見ない豊かな食生活を享受し、また数多くの海外からの旅行者が日本の食を求めて訪日しています。これは、このたびの受賞者はじめ数多くの先達のたゆまぬご努力のたまものと心から敬意を表します。

さて、日本食糧新聞は戦時下の昭和18年に創刊され、以来、戦後復興から高度成長、バブル経済からの長期のデフレ経済、そしてグローバル化が進む中での少子高齢化と激動する経済社会の中で、わが国唯一の食品産業の専門紙として食品業界のみならず政・官・学や消費者との懸け橋としてその存在感を示してきました。

創刊80周年を迎え、今野会長CEOならびに杉田社長から「日頃お世話になっている食品産業および関連産業、人材教育等にご尽力された皆さまに敬意と感謝の気持ちを表したい」とのお話を伺い、この取り組みに参加できたことは誠に光栄の至りであります。

このたびの受賞者はこれまで長きにわたり食料産業の発展にご尽力されてきた皆さまです。今後ともご健康に留意し末永くわが国の食料産業の発展を見守っていただくことをご祈念申し上げ、お祝いの言葉と致します。

●食料産業に多大な貢献

◇日本食糧新聞社 今野正義会長CEO、杉田尚社長

日本食糧新聞社は、これまでの80年間、食品産業界の発展、繁栄、挑戦する姿を見聞してまいりました。その時々で企業・個人・商品の輝く功績に称賛をお贈りし、また「提言紙・世論紙・応援紙」の役割を貫き、食の情報価値を発信してまいりました。

今年1月1日に日本食糧新聞創刊80周年を迎えたことを機会に、「食料産業特別貢献大賞」の名の下に、これは永きにわたってわが国の食品産業界をけん引され、食生活の向上発展、食文化の新価値創造、優れた革新的指導力を発揮された「個人」(一部企業対象あり)を顕彰し、創刊80周年の感謝の念と敬意を表するもので、この受賞が皆さまのさらなる誇りと発展、活力になっていただければ幸いです。

選考対象は、わが国の食品製造、食品流通、外食、食品関連機械・資材・素材、食生活の振興・発展に貢献され、なおかつ日本食糧新聞社制定のさまざまな顕彰の中で特に食品産業功労賞の受賞実績にも焦点を当て、長きにわたり産業の発展・功労にご尽力され大いなる功績を残された方々「個人」を主対象に表彰するものです。

今、日本は少子・超高齢化が急速に進む中で、コロナ感染によって生活様式の一変、社会・経済環境が大転換期を迎え、地球的規模で多くの課題を抱えながら生き残りをかけた挑戦が繰り広げられています。今後の食品産業の成長における新ロードマップをどう描かれるのか楽しみです。

日本食糧新聞は、これからも食品産業の課題解決に向けて読者に役立つ付加価値情報と多種多様なハイブリッドメディアサービスの提供で「一世紀専門新聞」を目指してまいります。食品産業の発展と並走できれば幸いです。

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https://news.nissyoku.co.jp/special/924960

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