第55回食品産業功労賞/第31回食品安全安心・環境貢献賞 偉大な功績たたえる

総合 ニュース 2022.11.07 12491号 01面
選考委員らと記念撮影した第55回の食品産業功労賞の受賞者

選考委員らと記念撮影した第55回の食品産業功労賞の受賞者

祝辞代読・野中厚農林水産副大臣

祝辞代読・野中厚農林水産副大臣

業界代表祝辞・食品産業センター会長 堀切功章氏

業界代表祝辞・食品産業センター会長 堀切功章氏

ごあいさつ・日本食糧新聞社 代表取締役会長CEO 今野正義

ごあいさつ・日本食糧新聞社 代表取締役会長CEO 今野正義

 第55回食品産業功労賞と第31回食品安全安心・環境貢献賞の贈呈式・交流会が1日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで開かれ、食品界の有力者や政・官・学から約300人が受賞を祝うために参集した。会場に臨席した野中厚農林水産副大臣が野村哲郎農林水産大臣の祝辞を代読した。贈呈式で石破茂元農林水産大臣が祝辞を述べたほか、交流会では山東昭子参議院議員、今井絵理子参議院議員、新井ゆたか消費者庁長官が祝辞を述べ、山本有二元農林水産大臣、赤松広隆元農林水産大臣が会場に駆け付けた。贈呈式・交流会合わせて3人の元農林水産大臣が訪れた。贈呈式では食品産業功労賞を受賞した17氏に日本食糧新聞社の今野正義会長CEOが、食品安全安心・環境貢献賞を受賞した4企業に杉田尚社長が日本食糧新聞社を代表して記念品を贈った。=11日付に詳報(本宮康博、山本仁、吉岡勇樹)

 ◆祝辞

 農林水産大臣 野村哲郎氏 人材育成、SDGsの貢献を

 食品産業功労賞、食品安全安心・環境貢献賞を受賞された皆さま、誠におめでとうございます。功労賞を受賞された皆さまは、食品産業の多様な分野において尽力されてこられました。今日の豊かな食生活は食品産業と農林水産業によって支えられており、心から敬意と感謝を表します。皆さまの知見が後に続く人材の育成に生かされ、さらなる発展を促すことを期待します。

 食品安全安心・環境貢献賞を受賞された皆さまは、持続可能な社会や資源循環型社会の実現に尽力されています。

 今後も食品産業と農林水産業に、SDGsの取組みを広げていただくことを期待しています。

 農林水産省では現在、制定以来20年以上が経過した「食料・農業・農村基本法」を検証し、今後を見据えた基本政策の検討を進めようとしています。皆さまにはそれぞれの視点から、示唆・期待をお寄せいただければ幸いです。食品産業界のますますのご発展を祈念しております。

 ◆業界代表祝辞

 食品産業センター・堀切功章会長 消費者に新価値提供

 時代は変化して社会構造、市場経済、消費者行動、情報技術など経営環境は大きく変動しています。地球社会が抱える課題を意識することがますます重要になってきます。これまでの常識が通用せず、消費者の求めるものに対応して、商品も売り方も変わっていかねばなりません。

 一方、混沌(こんとん)とした時代だからこそ状況に流されず、消費者本位で日々の事業活動を推進し、需要、商品、市場、価値を創造するといった基本の徹底が重要になります。

 業種・業態はそれぞれですが、受賞者の皆さまに共通するのは消費者に新しい価値を提供し、需要を創り出されたことでしょう。付加価値の向上は業界発展の基礎であり、消費者の潜在ニーズを正しくつかみ、顕在化させることの大切さを皆さまから学ばせていただいています。

 受賞されました皆さまには業界のリーダーとして、食品産業界の発展のためにより一層力添えいただきますようお願いを申し上げます。

 ◆ごあいさつ

 日本食糧新聞社 代表取締役会長CEO 今野正義 偉業と行動力に賛辞

 農林水産省の後援による「食品産業功労賞」は、今回で55回目を数え、半世紀を超えた顕彰制度となり、本日の17人の方々を加え、受賞者総数は延べ688人となりました。

 今回受賞の皆さまは各分野で、「夢の苗木」を植え、育て、その苗木から花となり、実となっております。皆さまの偉業、足跡に賛辞を贈り、心からたたえます。

 農林水産省、環境省の後援による「食品安全安心・環境貢献賞」は日本食糧新聞創刊50周年記念に制定し、今回31回目となりました。食品の安全安心・環境対応は終わりのない、未来へ向けた地球的な最重要テーマです。受賞の4社は企業の社会的責任を各分野や部門で、ひときわ光る存在として行動力を発揮しました。

 最後に、来年1月1日に創刊80周年を迎えるわが社は今後も食関連業界の変化成長、新価値発信に寄り添い、応援紙の役割を果たしていきます。皆さまの発展と「輝く未来ステージ」での一層の活躍を祈念します。

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