ウワサの新店舗:「炭火焼濃厚中華そば 海富道」 「飲む焼き魚」の濃厚ラーメン

2021.06.07 508号 10面
写真1 「鯖」定食 1,000円(税込み)

写真1 「鯖」定食 1,000円(税込み)

5種類の魚を店内で焼いてペーストにし、アゴだしと合わせてスープを作る

5種類の魚を店内で焼いてペーストにし、アゴだしと合わせてスープを作る

MUGENが推進している“もったいないプロジェクト”の第1号店は、東京・有楽町の居酒屋「築地もったいない プロジェクト 魚治」

MUGENが推進している“もったいないプロジェクト”の第1号店は、東京・有楽町の居酒屋「築地もったいない プロジェクト 魚治」

 ●頭から尻尾までを余さず活用

 ◇注目Keyword:“もったいない魚”のラーメンスープ

 東京・神田に炭火焼きの魚や海鮮でスープをとった珍しいタイプのラーメン店「炭火焼濃厚中華そば 海富道」が5月、オープンした。

 同店を展開するMUGENでは、規格外などの理由から市場で売れ残り、廃棄されてしまう“もったいない魚”を積極的に活用する「もったいないプロジェクト」を推進しており、今回のオープンはその新しい取り組み。飲食店の仕入れ数が激減してしまったことで、買い手が付かずに廃棄されてしまう豊洲市場の“もったいない魚”を仕入れて炭火焼きにし、頭から尻尾まですべてを捨てることなく特殊ペーストにしたものをベースにスープを作っている。

 鯖、イワシ、エビなど、それぞれのラーメンごとに異なる5種類の魚を店内で炭火焼きにして作るスープは、新しいおいしさだ。また、同店ではご飯、海苔の佃煮、漬物付きの定食スタイルを提案。「焼き魚定食の感覚で、スープの味をご飯と一緒に最後まで楽しんでほしい」(同店広報)という。実際、同店のスープはまさに「焼き魚をすすっている」と表現したくなるほど、焼き魚の主張が強く濃厚だ。

 今後は、季節に合わせてさまざまな“もったいない魚”を使ったスープを打ち出していく予定で、「例えば大きくなったら価値が下がってしまうコハダなどもスープにしてみたい」(同店広報)という。

 ●店舗情報

 「炭火焼濃厚中華そば 海富道(しーふーどう)」

 所在地=東京都千代田区神田鍛冶町3-3-2 床屋3ビル/席数=14席

 【写真説明】

 写真1:ラーメン単品は850円(税込み)。スープは、“義兄弟店”の東京・新橋「炭火焼濃厚中華そば 倫道」の味がベースになっている。鯖のほか、「鰯」「海老(あまえび)」「鮭」「烏賊(するめいか)」の5種類のスープで展開

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