ユニリーバ・グループ、茶葉に特化した新会社「エカテラ」発足

飲料 ニュース 2021.09.29 12301号 01面
左から稲井綾乃リーダー、光宗晃子ジェネラルマネジャー、中村力也マネジャー

左から稲井綾乃リーダー、光宗晃子ジェネラルマネジャー、中村力也マネジャー

「リプトン」ブランドの製品群

「リプトン」ブランドの製品群

 ●「共存共栄型企業」目指す

 「茶葉」という再生可能な資源に着目した世界最大のティーブランドカンパニー「ekaterra(エカテラ)」が誕生する。ユニリーバ・グループは、新会社「エカテラ・ジャパン・サービス」を10月1日に日本法人として立ち上げる。同社はティーブランドを専門に扱う新会社となり、「リプトン」ブランドを主軸に、さまざまなティーブランドを展開していく。同時に生産者から生活者、同社社員など、関わるすべての人々が繁栄できる新たな企業の在り方として「共存共栄型企業」を目指す。

 新会社の「エカテラ」は、「リプトン」「ブルックボンド」などの紅茶や緑茶、ハーブティーの34ブランドを保有するティーブランドカンパニーとなる。各国での立ち上げとともに、国内では「エカテラ・ジャパン」として始動し、茶葉や飲料関連事業に専念し、さらなる拡大に取り組む。

 9月24日、赤坂ガーデンシティ(東京都港区)で開催した説明会で光宗晃子ジェネラルマネジャーは「同社を立ち上げた理由は、拡大する紅茶やお茶の市場の有望性による。同事業に集中し、市場と一緒に成長を目指す。お茶に関わるすべての人が潤う好循環を生み出す企業にしていきたい」と抱負を語った。

 同社の最大の特徴となるのが「共存共栄型企業」を目指すことだ。そのためのビジョンとして「再生する植物(茶葉)のパワーを借りて、世界中の人が健康で幸せな世の中を作ること」を掲げる。

 中村力也コーポレートPRマネジャーは「再生可能かつ生分解する“茶葉”という循環する資源に専念することにより、自然や地球との『共存』に努める。加えて『共栄』として、生産者から生活者まで関わるすべての人が繁栄できる企業を目指していく。その思いを込めて、サンスクリット語で唯一無二・約束を意味する“エカ”、ラテン語で地球・土地・自然を意味する“テラ”と命名している」と語る。

 なお、同社の主軸となる「リプトン」ブランドについて、稲井綾乃サステナビリティ推進リーダーは「ブランドパーパスとして“大切な人とのつながり”を掲げている。大切な誰かと過ごす笑顔があふれる時間に目を向けてもらえるきっかけになれるようなブランドになっていきたい」と意気込みを語った。(本吉卓也)

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