タイ王国大使館、「ソムオーPRプロジェクト」展開 ソムオー料理キャンペーン、8月末まで全国で

外食 キャンペーン 2015.08.10 11224号 02面
左からミス・ソムオーのメイ・パクディ氏、シハサック・プアンゲッゲオ駐日タイ王国大使夫妻、森田健作千葉県知事、チン・シアットユーン駐日シンガポール共和国大使夫妻がソムオーを試食し絶賛

左からミス・ソムオーのメイ・パクディ氏、シハサック・プアンゲッゲオ駐日タイ王国大使夫妻、森田健作千葉県知事、チン・シアットユーン駐日シンガポール共和国大使夫妻がソムオーを試食し絶賛

ソムオー(英名Pomelo)は、日本のザボンに似た外観と味わい。白とピンクの2タイプがある。固い外皮をタイではフルーツカービング(彫刻)に用いる

ソムオー(英名Pomelo)は、日本のザボンに似た外観と味わい。白とピンクの2タイプがある。固い外皮をタイではフルーツカービング(彫刻)に用いる

 タイ王国大使館は、8~9月が旬の柑橘系フルーツ「ソムオー」のPRプロジェクトをスタートした。第1弾として7月31日、「ソムオー(タイ産ポメロ)の夕べ」を同大使館で開催した。タイ商務省認定の「タイセレクトレストラン」であるスパイスロード、マンゴーツリー、チャオタイ、ゲウチャイ、ソムオー、エラワンの協賛6店がソムオー料理を参加約130人に提供し、ソムオーの食材としてのパワーを訴求した。第2弾として8月31日まで1ヵ月間限定のソムオー料理キャンペーンを実施。同1日から前述の6店が支店を含め20店でスタート。さらに、全国のタイセレクトレストランのキャンペーン参加店の協力で、日本の外食市場にソムオーの魅力を紹介していく。

 「ソムオーの夕べ」にはレストラン・カフェなど外食バイヤー、加工食品・生鮮食品、輸入者・小売業者、料理教室、自治体、ジェトロ、アセアン各国大使・外交官など約130人が参加した。

 シハサック・プアンゲッゲオ駐日タイ王国大使が「これから食と果物を外交にする」とあいさつした。さらに料理の食材としてのソムオー活用、タイレストランでのソムオーキャンペーン、来賓の森田健作千葉県知事の出演作がタイで人気だったことなどを紹介。

 森田知事は、ソムオーのPRで大使がラジオ番組にゲスト出演することや、知事が近くタイを訪問しシリントーン王女に拝謁する予定があるなど親交を語った。バンコク出身のミスソムオー、メイ・パクディ氏は祖母特製のソムオーサラダが好物で、ビタミンCの豊富なソムオーは美容と健康にすぐれており、「女子にいい果物」とアピールした。

 ソムオーは、シャキシャキとした食感とみずみずしくさわやかな味わいが特徴。甘みと酸味が控えめでクセのない味わいは料理の主役にもなり得る。食物繊維、カルシウム、鉄分など機能性成分を含み、健康志向の女性の支持を獲得しやすいのも魅力の一つ。日本国内で柑橘を主役にした料理はあまり見ないが、外食新ジャンルを切り開く夏の食材として期待できそうだ。

 会場はやさしい酸味と甘みを生かし、エビやピーナツ、ソムオーの食感を楽しめるサラダ「ヤムソムオー」、ハーブ混ぜごはんの「カオヤムソムオー」、ソムオーの生春巻きをはじめ各店自慢の多彩なメニューとゲウチェイ開発商品「ポメロゼリー」が紹介。

 現在日本に輸入されているタイ産フルーツはマンゴー、マンゴスチン、ドリアン、バナナ、パイナップル、ココナツ、サラ、タマリンド、そして2012年2月に輸入が解禁されたソムオーの9種類。大使館では、ソムオーを夏の重点商材としてPRを継続していく。

 (山田由紀子)

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