6月26日。今日は雷記念日
930年6月26日、平安京の清涼殿に落雷があり大納言藤原清貴と右中大弁平希世が亡くなった。この落雷は藤原時平の謀略によって左遷させられた菅原道真のたたりであるとされ、菅原道真は名誉を回復した。
落雷と干ぴょう
干ぴょうは7~8月が生産期となるが、栃木県は雷(地元では方言でらいさまとよぶ)の名産地でもあり、夏のこの時期、日光や那須連山に発生した雷が勢力を強めながら南東に進み、夕方になって干ぴょうの産地に雨を降らせる。この雨が灼熱の地表を冷やし、暑さに弱いとされている根の伸びをよくする。またその水分は、ユウガオが開花してから2~3週間で収穫するふくべ(ユウガオの実)を太らせるため、干ぴょうにとっては恵みの雨になっている(干ぴょう生産者は待ちに待ったその雨が降ってくると、お金が降ってきたとよく形容した)。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:株式会社谷野善平商店 谷野方昭))