こうや豆腐特集

農産加工 2022.06.06
こうや豆腐特集

 伝統的な乾物食品、こうや豆腐。高い保存性や値頃感といった訴求ポイントに加え、高タンパクで低脂質な特性、豊富なレジスタント・タンパク質による健康機能性などの研究が進み、「健康的な食品としての位置付け」(こうや豆腐普及委員会・木下博隆委員長=旭松食品社長)を確立しつつある。今期は、こうや豆腐が持つ肉のような独特の食感に着目。市場拡大が進む大豆ミートなどプラントベースフード(PBF)市場へのアプローチで、新たなユーザー層の開拓を目指す。一方、その大豆ミートなどの新需要も高止まりの一因となっている原料大豆の価格は、ウクライナ情勢などによる相場の混乱や長引くコロナ禍の物流停滞で、さらに上がる気配。資材費や動力費など、あらゆるコストの圧迫が強まる苦境に、メーカー各社は価格見直しを迫られている。(長野支局長=西澤貴寛)