スーパー・CVSの長期・低価格戦略の波紋 〈上〉ダイエーのセービング・プライス
小売売上げが、思わしくない。百貨店のそれは、マイナス基調。スーパーやCVSの売上げも、いまひとつ精彩を欠いている。バブル経済破綻の余波が、日常生活にもジワジワと影響を与えており、それが日常必需品をメーンとするスーパー・CVSの売上げ減退を招いている。そうした状況にあって、当然のことながら、「消費者の価格志向もかなり厳しさを増しつつある」(大手スーパー首脳)なのである。ただ、従来の不況期にみられた消費傾向と異なるのは、たとえ安くとも、商品がよくなればソッポを向くという意識の強さ