5月3日。今日はみたらしだんごの日
毎月3日、4日、5日は山崎製パン株式会社が制定したみたらしだんごの日。3「み」たら4「し」だん5「ご」の語呂合わせに由来する。
和生菓子の原点、団子
縄文時代、まだ稲作が充分でなかった頃に一番身近だった椚(くぬぎ)や楢(なら)の実はアクが強いためそのまま食用にすることはできなかった。そこで粉にして水にさらしアクを抜いてから、粥状や団子状にして加熱し食するという粉食の文化が生まれた。これがいわゆる団子の原点である。
やがて米を搗(つ)いて加工する日本最古の加工食品ともいうべき“餅”が誕生するが、餅は当時とくに神が宿る食べ物として大切に扱われていた。餅や団子は現代においても、和生菓子に欠かせないものであり、これらが和生菓子の原点であるといってよい。
また甘味料として“あまづら”や“あめ”があったが、飴は米もやしでつくられたものであり、甘葛煮は蔓あまちゃの成分を煮詰めてつくられた甘味であり、これらも和生菓子に大きな影響を与えたと考えられる。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:全国和菓子協会 藪 光生))