もうひとつのコメ問題 “1 クズ米高騰、原料として弱さ露呈
ことコメに関してわが国ほど過敏な反応を示す国はない。新ラウンドでの市場開放問題、偽コシヒカリ事件からコメの「うまさ」まで、あらゆる場面で論議が巻き起こる。稲作伝播以来、主食とし続けてきたゆえんともいえるが、それ以上に食管制度に基づいた政府の全量管理体制の継続が、過敏体質をつくりあげたといえなくもない。昨年秋からの特定米穀(くず米)の価格高騰と不足感の高まり、それに伴う米菓、味噌など加工ユーザーの焦りといら立ちの増幅もそれと無縁ではないだろう。加工メーカーにとってコメは原料のひ