青果卸の旬奨銘柄:10月 つま正代表取締役社長・小山正和氏

2023.10.02 536号 14面
バナーネ

バナーネ

フィンガーライム

フィンガーライム

藤九郎

藤九郎

 ◆バナーネ

 熟して黄緑色 高糖度で食味よし

 産地:各地 入荷時期:7月~10月上旬サイズ:全長約6cm 卸値相場:1500円/400g

 使用例:デザートなど

 バナーネはフランス原産のイチジク。熟しても果皮は画像のような黄緑色で、甘さが強く風味濃厚。食味のよさで定評がある。夏果は大きく、秋果は糖度が高いという特徴があり、どちらも市場に多くは流通していないので希少性が高い。「青イチジク」とも。(青イチジクと呼ばれる品種は他にもあり)

 ◆フィンガーライム

 柑橘界の注目新人 小ロットで流通

 産地:鹿児島県 入荷時期:7月~10月サイズ:約8cm 卸値相場:1500円/50g(4本前後)

 使用例:前菜、ドリンク、サラダ、ドレッシングなど

 オーストラリア沿岸部原産の柑橘類。別称「フルーツキャビア」というだけあって、キャビア大の粒が詰まっている。カットして指でしごくとライムに似た香りと共に粒が出てくる(果汁はほぼ出ない)。料理やドリンクのアクセントに好適。香り、やわらかい酸味、ビジュアルが料理を格上げしてくれる。

 ◆藤九郎

 存在感ある大粒種 新物を味わって

 産地:愛知県など 入荷時期:新物は10月から1ヵ月程度 サイズ:直径=約3cm 卸値相場:250円/500g

 使用例:一般的なギンナン同様

 藤九郎と共にギンナンの代表品種の一つ、8月中・下旬から流通する「久寿」に比べて、倍ぐらいの重さがある大粒種。10月の流通初めから約1ヵ月間、黄緑色が鮮やかな新ギンナンは特に希少性が高いので、ぜひ取り入れて、メニューの付加価値アップにつなげてほしい。実は縮みにくく、長期保存も可能。

 ※卸値相場はあくまでも目安です。季節により変動します。

 ●(株)つま正 横浜市神奈川区栄町88-1

 横浜新興青果商業協同組合所属の青果卸。ホテル、高級飲食店、外食チェーンなど、横浜市内を中心に約1000店の顧客を持つ。

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